陪審員2番

クリント・イーストウッド監督作 引退作なんだよね

原題:Juror#2 上映時間114分 2024年11月1日アメリカ公開

日本では公開されず。これは51年ぶりの未公開。

U-NEXTで配信された。2024年12月20日からされた。

評価が高くて観たかった。でもU-NEXT入ってない。当分観れない。

かに見えた。

U-NEXTからメール来ていて、31日間の無料リトライキャンペーン。だってよ。やったぜ。

せっかく観れるから感想書いちゃう。それで集中してみる作戦。ネタはバレる。

あらすじ

陪審員裁判のはなし。

陪審員に選ばれた主人公。事件は恋人の痴話喧嘩からの殺人。

ほぼ有罪が確定している事件だが主人公は容疑者が犯人ではないと思っている。

それは主人公は事件の日にバーにいた。そして帰りに車で鹿を轢いた。

鹿じゃなくて亡くなった被害者ではないか。だから自分が(事故で)殺したのではないか。

だとしたら言うべきか。でも妊娠中の妻がいて、主人公は過去に飲酒運転で捕まっている。

十二人の怒れる男

陪審員の映画と言えばこの映画。

【十二人の怒れる男】名作だよ。

始まりはほぼこの映画。全員有罪の中で一人だけ無罪を主張。無罪と言うか話し合おうと。

【陪審員2番】では女性もいるけど。

ちなみに十二人の怒れる男での陪審員2番は銀行員。ジョン・フィードラーが演じた。

なんなら陪審員室の最初のシーンはセリフもかなり似ている。オマージュ。

意外とメガネのくだりもオマージュか?

事件

裁判に1年前に怒った事件。

地元のバーで酒を飲んでいた女が恋人と喧嘩する。その後、橋の下で遺体になって発見される。

恋人のジェームズ・サイスは酒に酔って騒いでいた。喧嘩して出て行った女を追いかけていた。

後日、ハイキングしてた男が発見。被害者は血まみれ。

遺体は後ろから殴られた形跡がある。靴がヒールだった。

被害者のケンドル・カーター役はイーストウッドの娘が演じている。

ジャスティン・ケンプ

ニコラス・ホルト演じる主人公。裁判の行方に葛藤する。

ジャーナリスト。奥さんが妊娠中。

過去に飲酒運転で罪を犯す。アルコール依存症だった。セラピー済み。

ジャスティンって名前が正義って感じ。ラテン語で正義って意味。

ニコラス・ホルトはマッドマックス怒りのデスロードでの戦士を演じていた。

U-NEXTの紹介にもマッドマックスに出てたと書いてあり「もっと他にもあるでしょ」

と思ったけどXMENのビーストくらいしか分からんかった。

陪審団

冒頭では陪審員に選ばれるまでがある。

講習がある。動画を見る。被告人の知り合いがいないか確認して、質問コーナーがあって決める。

弁護士と検事が陪審員を決めるのは意外だった。

質問されるキャラが主要キャラか。JKシモンズとか色々聞かれてる。

陪審員は独自に調査してはいけない。

JKシモンズは元警察。医学生とか二児の母やらいる。

医学生の女性が福山智可子と言う日本人。テラスハウスに出ていた人。

テラスハウスを見たことないから知らんけど。そんな暇はない。人の生活(密着前提)を見てどうする?なにが面白いのか不明。かっこつけのナルだろ。なんてね。これって確証バイアスですか?(違う)

オレンジイズニューブラックの人がいる。

検事、弁護士

裁判は検察と弁護士が事件を説明するところから始まる。

この時にケンプは気が付く。その日に自分もバーにいて帰りに何かを撥ねたことに。

検事はフェイス・キルブルー。女性で地方検事選挙に出てる。

アメリカは地方検事を選挙で選ぶ。選挙に勝てば検事長ってこと。

弁護士は公選弁護人の男。ノリが良さそう。キルブルーと酒飲んだりしてる。

もう一人弁護士が出てきて、キーファー・サザーランドが演じている。24の人。

これはケンプのアルコール依存症の会をしている人。今回の事件で相談する。

このキーファーさん。イーストウッドの映画に出たくて手紙を書いた。そして無事に役をゲットした。そんな仕事の取り方もある。ファンなんだって。

笑ったシーン

ちょっと笑えるシーンがある。

ケンプが自分のことがバレないようにこそこそするところ。

事件の日に車を目撃した老人が発言してる時に、「この中に車の持ち主がいるか?」

と聞かれ犯人を指さす。この時に一応隠れてる。

弁護人が「真犯人は別のどこかにいる!」とケンプの目の前で演説してる。

陪審員室で話し合い中に「ひき逃げかも」という発言にちゃんと動揺。飲み物をこぼす。

JKシモンズが独自調査しようとする。それは禁止されている。調査されるとまずいからわざと資料を落としてチクる。

話し合い

始まると皆が有罪。でもケンプは話し合おうと言う。

すると元刑事が確証バイアスで証言が歪んでいる。かもしれないと言い出す。

確証バイアスはサイスが犯人である情報ばかり集めて犯人だと思い込んでいると言うこと。

ひき逃げの可能性を感じて独自調査する元刑事。これはケンプが潰す。

医学生が遺体の損傷から車がぶつかった可能性ありと言い出す。

事件があった道は抜け道として使う人がいてスピード出す車がいる。だからひき逃げ説が支持されていく。

無罪も増えてくるが絶対に有罪と言う男性がいる。加害者のタトゥーが麻薬売人組織のもの。だから悪人だ。って言いだす。

その後、陪審員でバーとか事件現場に行く。サイスが初日から変だと有罪確信男性が言う。そして有罪から変える気がない。

調査

JKシモンズがクビになってからキルブルーは調査する。

目撃者に再度会う。「サイスが犯人だけどこの人のこと見た?」みたいな聞き方してた。

JKシモンズの調べた車(修理リスト)を調べる。ケンプの奥さんにも話を聞く。かなり怪しむ。

奥さんも察する。でケンプにバーにいたか聞き酒を飲んだか聞く。

ケンプは注文したけど飲んでないと言う。これは信用できない。この思わせぶりはいらない。

キルブルーはサイスに会う。

結末

判決は有罪。その瞬間ケンプはいない。子供が生まれてる。

被害者の家族に感謝の手紙を貰うキルブルー。複雑な表情。

サイスが終身刑を宣告される時にケンプは傍聴している。それを見たキルブルーはリストの修理した車の奥さんがケンプの奥さんだと繋がる。

ケンプとキルブルーは話す。ケンプは言う。真実が正義とは限らない。すごい顔で見てるキルブルー。

キルブルーは検事長になってる。判決が間違いだと言えば地位がなくなるかも。

ケンプは車を売る。売り手が見つかる。楽しそうに家族と過ごしているとノックの音。

ケンプが出るとキルブルーがすごい顔で睨んでる。エンドロール。

感想

マジでテンポがいい。飽きることなく無駄なシーンがない。

あえて言うとハロウィンのシーンはいるのか?たぶんいる。何か意味がある。

ケンプは犯人の無罪を知っているがそれを言うと愛する妻が不幸になる。

道徳的ジレンマと言うやつ。罪悪感を感じながらも無罪の男を犯人にする。

キルブルーは途中、真実に気が付く。でも自分が犯人だと言っていた人物を無罪だと言ってしまうと地方検事の地位は危うくなる。

ケンプの奥さんに会っている。ケンプを捕まえるとどうなるかもわかる。

ケンプだけではなく、キルブルーにも道徳的ジレンマがある。これがうまいと思った。

判決が出た後に話していると目隠し銅像の秤が揺れているのも良い。

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