原題:Candyman 2021年アメリカ映画 91分
ホラー映画 あまり好きなジャンルではない。
なぜかこの映画は気に入ってしまった。なぜだ。
その理由を解明していく。ネタバレ記録。
情報
キャンディマンとは。都市伝説のキャラ。悪霊。
片手がフックで蜂が回りを飛んでいる。有色人種。空中に浮かんでいる。
鏡に向かって5回『キャンディマン』と唱えるとフックで切り刻まれる。
背景にストーリーがある。なんでも白人に差別されて殺されている。
監督
監督はニア・ダコスタ。女性。1989年生まれ(若い!)
マーベルズの監督をしている。ぼくは好きだけど、少し評価落とした。
キャンディマンで評価をあげてのマーベルズだったのか。
でも時系列的にそんな急に監督は決まらない。調べたらLittle Woods(邦題ヘヴィ・ドライヴ)が評価高い。それで決まったのだろう。未見です。
28年後…の続編の監督をする予定。
あの!ジョーダン・ピールも絡んでいる。製作、脚本で参加。
主演
主演はヤーヤ・アブドゥル=マーティン2世。アクアマンのブラックマンタ。
この人の体マジでかっこいい。この人が都市伝説を調べていくことからストーリーが動き出す。芸術家。ネタを探している。
役名はアンソニー・マッコイ。
恋人のブリアナがギャラリーディレクター。テヨナ・パリスが演じている。
キャンディマン(1992年)
昔に映画化されていた。
原作がある。クライヴ・パーカーの【禁じられた場所】の映画化。
ちなみにキャンディマンを演じるのがトニー・ドット。
1992年版と2021年版の両方で演じている。2024年に亡くなった。
今作には続編【キャンディマン2】がある。3もある。
主役のヘレン・ライルの名前が出てくる。都市伝説として。
今作のキャンディマンもトリー・ドットが演じている。たぶんCGで若くしている。
ストーリー(:ネタバレ:)
1977年公営住宅カブリーニ・グリーン
洗濯をしている少年。害虫駆除のポスターが象徴的。
壁に大きな穴がある。そこからフックの男が登場。飴を持っている。
少年は絶叫。外でパトロールしている警察が気づく。
都市伝説
2019年カブリーニ・グリーン。
アンソニーはブリアナの兄とその恋人から都市伝説を聞く。
ヘレン・ライルの話をする。ヘレン・ライルはカブリーニ・グリーンを取材していた。
だんだん様子がおかしくなり、犬の殺したり、凶行をして捕まる。
が逃亡して人を殺害。子供を誘拐して生贄にしようとする。
それは阻止される。でもヘレンは火に飛び込んで死す。
カブリーニ・グリーン
カブリーニ・グリーンは低所得者が庶民向けの団地だった。治安が悪い。
それが再開発されて、今では高級住宅街に生まれ変わっている。
アメリカの公営住宅にある問題の代名詞になっている。
貧困、建物の老朽化や高い犯罪率などの問題。
取材
アンソニーは自分の作品ができない。
期限が迫るなかで団地をテーマにする。カブリーニ・グリーンを題材にすると言い出す。
ネットで調べて取材を始める。現地に行って写真を撮っていると蜂に刺される。
咄嗟に叩き落す。蜂は地面に落ち蟻が群がっている。象徴的。
昔のままの場所もある。柵があるけど侵入。ラクガキされてる。
コインランドリー
コインランドリーの店主ウィリアム・バークと出会う。
彼からキャンディマン伝説を聞く。
シャーマン・フィールズは手がかぎ爪。アメを配っていた。
10月のある日。白人少女のアメに剃刀が入っていた。警察がシャーマンを追う。
シャーマンは壁に隠れていた(冒頭シーン)。少年が叫んだことで警察が集合。
その場でボコボコ。処刑された。
その後も剃刀アメが出てきた。シャーマンは無実だった。
画廊鏡
話を聞いたアンソニーは創作へ。壁にキャンバス。ツナギに着替えて線を引く。
なんかこのシーン好き。取材もだけど、作品を作るために動いているのが好き。
キャンディマンと鏡に5回唱えると殺される。試そうとしてるアンソニー。なんかぽい奴いたけど無事。
アンソニーは作品を作り展覧会に出す。でも酷評されて酔っぱらって帰る。
その夜に画廊で主催してた男が若い女とイチャイチャ。キャンディマンを5回唱えてしまう。
ちゃんと殺されて事件。
Say My Name
アンソニーの作品名。【私の名前を言って】
鏡があって開く。中が見れて、見ると殴られている黒人の絵みたいなのがあった。
何枚か絵があって、照明で赤っぽくなっている。
キャンディマン伝説の説明がある。芸術はわからん。
エレベーター鏡
次の日。ブリアナが死体を発見する。ニュースになり、アンソニーは作品名が出たことに喜ぶ。
ブリアナは過去を思い出す。父親が自殺していた。それを思い出していた。
アンソニーはさらに調査をする。ヘレン・ライルの資料。大学で借りた帰りにエレベーター。
なぜかガラス張りのエレベーター。こんなん出ますやん。
アメが落ちてくる。剃刀入り。上から血がぽたぽた。見ると血だらけのシャーマン。
驚き気がつくと元のエレベーター。その後また創作。もう手は腫れている(蜂のせい)
フィンリーの鏡
取材を受けている。取材先の鏡にもシャーマンが映る。
アンソニーと同じ動きをする。鏡に映るアンソニーがシャーマンなのだ。なんで!
アンソニーを取材してくれたフィンリーと言う女性を挑発してキャンディマンを呼ばせた。
その後死体で発見される。焦るアンソニー。
キャンディマンとは
コインランドリーのウィリアムのもとに。
キャンディマンは蜂の巣箱だと言ってる。
サミュエル・エヴァンズ50年代シセロ人種暴動
ウィリアム・ベル20年代公開処刑
1890年代 ダニエル・ロビタイム
富裕層の肖像画を書いていた 白人の娘と恋に落ちて子供ができる
バレて追われる 捕まると拷問される 手をフックにされて体中うを蜂に刺され焼かれた。
キャンディマンは誰とかじゃない。時代で差別されてきた黒人の象徴だった。
学校のトイレ
アンソニーはキャンディマンにビビる。自分のせいだと思う。
ブリアナは気にしすぎだと言ってキャンディマンと言おうとする。鏡を割りまくる。
弟と話す。流れで親父の絵の話になる。関わりたくないブリアナ。たぶんトラウマ。
アンソニーの展示を見ていた少女。友達たちと儀式をやる。ちゃんと死亡。血が怖い。
アンソニーの腕。ヤバいことになってます。蜂に刺されたところから腫れてただれる。病院行け。
ブリアナはやり手。仕事のこと話してた。
過去
アンソニーが病院に行く。生まれがこの地だった。
母親に話を聞くと、なんとヘレンが誘拐した赤ん坊はアンソニーだった。
ヘレンは助けてくれて、犯人はキャンディマンだったこと。それを黙っていた。
カブリーニ・グリーンの廃墟に行くアンソニー。光る建物に入って行く。
儀式
アンソニーの行方不明になり探すブリアナ。コインランドリーを訪ねる。
ウィリアムに気絶させられて教会に。
目が覚めると儀式。ウィリアムがアンソニーの腕を切ってフックを付ける。
ウィリアムはシャーマンの死を見た少年。その後にキャンディマンと5回唱えてキャンディマンが復活した場面を目撃していた。その時呼んだのは姉と友達。たぶん。
ウィリアムはまたキャンディマンを作ろうとしている。警察を呼んで不当に射殺させようと考えている。すると恨みでキャンディマンになる。
ジェントリフィケーション
これは都市部の再開発して家賃や地価が上がって低所得者が住めなくなる。
今作はこれ。白人たちがどんどんと参入してきて黒人たちが住めなくなっていた。
みたいな恨みがウィリアムにはあった。でも金持ち黒人もいる。主人公の彼女とか。
ラスト
儀式の最中に脱出するブリアナ。ウィリアムに追われてペンで刺しまくり殺害する。思い切りがいい。
そのにアンソニーが来る。ふつうに話しかけてくるが倒れる。
その後警察がきて、着いてすぐにアンソニーを射殺する。倒れているのに。
警察は正当な発砲だったと言いブリアナを脅す。
ブリアナはパトカーの鏡に向かってキャンディマンと5回唱える。アンソニー召喚。
警官を殺害していく。最後にブリアナと対峙する。
『伝えろ、全ての者に』と言う。おわり。
台詞
キャンディマンのかっこいいセリフ。『何者なんだ?』と言われた時
『私は不吉なる前兆、道に流された甘美な血の香り、路地に響き渡る蜂の音、私が罪なき者を殺すと人は言う、お前は無実とはほど遠いが裁かれない、それが問題だ』
かっこいいけどわけわからん。
エンドクレジット
エンドクレジットでは影絵が流れる。そこには殺害された男たちが再現される。
袋を持った男はアンソニー・クロフォード。商品の価格で揉めてリンチされた。
自転車の少年はジョージ・スティシー・ジュニア。白人少女の殺害で処刑されたが冤罪だった。
ジェームズ・バード・ジュニアは白人至上主義に車で引きずられて死亡した。
シャーマンのアメのエピソードも、アンソニーの射殺もある。
キャンディマンとは黒人たちの恨みなのかもしれない。てかそう。
ハイブ
ハチの巣の意味。人が集まるところ。
キャンディマンは一人の【彼】ではなくて【群れ】なんです。
ウィリアムが言っていた【蜂の巣箱】だって。
時代ごとにいる差別の恐怖や残虐行為。それで命を落とした者たちの集合体。
今作でアンソニーが仲間入りした。
感想
この映画は1時間半。短い。テンポが良くてすぐ終わる。
ただ少し説明不足感もあるけど、短いから2回観ればオーケー。
色々と調べたら過去の作品への関連がある。
まだ観れてないけど観たいとは思う。それくらいには好き。ヘレン・ライル。
ダニエル・ロビタイム(ロビテイル?ロバターユ?)は2作目に出てくるぽいよ。
黒人差別が原因にある。その象徴であるキャンディマン。が感想。
僕がこの映画を気に入った理由
映像的にいいと思う。かっこいい。下からビルを撮っているのとか。
過去を語るときに影絵になる。寓話っぽくなる。内容はえぐいけど。
アントニー・マッコイがかっこいい。ムキムキでおしゃれ。ビーニーとコンバース。イカす。
あまりないけど絵を描いているシーンとかいいです。アーティスト感はおしゃれ。ブリアナとか関係者もオシャレよね。
1時間30分ほどで観れるのも良いポイント。
結論、おしゃれでかっこいい映画だった。意外にも。
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