教皇選挙

映画

原題:Conclave 2024年 上映時間120分

エドワード・ベルガー監督作:【西部戦線異状なし】の人

主演:レイフ・ファインズ:【ザ・メニュー】のシェフ【ダニエルクレイグ007】のM【ハリー・ポッターシリーズ】のヴォルデモート(!)

予告を観て「面白そう」と思って観た。結果「めちゃくちゃ面白い」だった。

1回観ただけでも感想を書こうと思った。この感動を記録しておく。

コンクラーベ

カトリック教会には教皇と言うボスがいる。亡くなるか辞任するまでが任期。

任期が終了すると新しいローマ教皇を選ぶ会議をする。これ教皇選挙。

教皇選挙はConclaveと言う。ラテン語でコンクラーベ。

コンクラーベには鍵を掛けた部屋的な意味あり。

外部からの情報を遮断して密室の中投票をしていく。

3分の2の票が入るまで決まらない。投票で決まると白い煙を出し、決まらないと黒い煙。

この映画はコンクラーベの話。選挙での足の引っ張り合い。それを推理して悪事を指摘していく。

すごいのはコンクラーベのこと知らなくても全然問題ない。楽しめる。

ダジャレ

んん。あーあーー。一応言っておきます。

『コンクラーベで根競べ(こんくらべ)』

【日記】

日本での公開が2025年3月20日だった。春分の日。珍しい木曜日公開。祝日だったから。

4月21日(日本時間)にローマ教皇が亡くなったニュースを知る。

びっくり。すごいタイムリーなことだ。

この映画を観てなかったら気にもしなかったと思う。

今では興味津々。観た意味ができた。

すごいタイミング。本当に良い映画だと思う。

キャラクター

登場人物をメモ。特徴を記録。

枢機卿(すうききょう)はカトリック教会でのお偉いさん。【猊下】と呼ばれてる。

知らないから詳しく書けないけど、教皇選挙での選挙権がある人。

この映画での主要枢機卿を書いておく。

トマス・ローレンス枢機卿

首席枢機卿。これはコンクラーベを仕切る役目。

教皇が亡くなった時から動き出す(選挙の仕切りを)。教皇ラブ。

探偵役。結構暴走してると思うけど首席だからね。

アルド・ベリーニ枢機卿

アメリカ出身バチカン教区。リベラル派急先鋒。

トマスとは仲間。僕のお気に入りキャラ。

人間味のあるキャラ。そのポイントはあとで書く。

トランブレ枢機卿

カナダ・モントリオール教区。保守派。

教皇が亡くなる前に会っていた。破門されたとかなんとか。

顔が怪しい。裏で何かやってそうな顔。実際やっている。

テデスコ枢機卿

ベネチア教区。伝統主義の保守派。

喫煙者。電子タバコみたいなの吸っている。だから気に入らない。

人気はある。ガヤガヤしてて輩感ある。教皇にふさわしくないキャラ。

アデイエミ枢機卿

ナイジェリア教区。黒人。初のアフリカ系教皇を目指す。

歴史に名を刻め。チャンスはある。

あまり目立ってないが票は集まっている。

ベニテス枢機卿

メキシコ出身。アフガニスタン・カブール教区から新任。

前教皇から任命されるが直前まで情報がなかった。割と謎のキャラ。

ストーリー【曖昧&ネタバレ】

冒頭に教皇が亡くなる。

指輪を破壊する。教皇がしている指輪を漁師の指輪と呼ぶ。

リングとは別の模様の部分が外れる。遺体を袋に入れて運ぶ。

部屋には赤いテープで入れないようにして蝋みたいなので印付ける。

エレベーターで運ぶ遺体。そこにConclaveの文字が画面いっぱいに出る。

そして枢機卿たちが集まる。色々と思惑あり。

枢機卿リストには乗ってない人が来る。それがベニテス。

窓とかシャッターが下りる。スマホは没収。情報を遮断して選挙が始まる。

ローレンスの演説から始まる。

うろ覚えだけど「確信は罪。確信の反対は寛容」的なこと。

不倫

まず投票数が多かったのはアデイエミ枢機卿。

初の黒人教皇誕生か。

でも無理だった。修道女を妊娠させていた。昼休みに喧嘩していてバレる。

過去のことだし別にいい気もするけどダメみたい。不倫だしダメか。てか未成年がダメだった。

不倫してた修道女をコンクラーベ会場に呼んだのがトランブレ枢機卿だった。

賄賂

トランブレ枢機卿に聞いてもとぼける。

暴走ローレンスは亡くなった教皇の部屋に侵入する。入らないように赤いテープあるのに。躊躇しない。

資料とか色々見る。トランブレは他の枢機卿たちに賄賂を渡していた。証拠ゲット。

他にも教皇の眼鏡見て泣いてたよ。ラブやね。

証拠を印刷配ってトランブレを失脚させる。

風見鶏

ベリーニ枢機卿は素直な男。自分は「教皇がなんて…」みたいに言ってたくせに、初めの投票でローレンスと票が割れると怒り出す。

「お前も教皇になりたいんだな!」って。その後も票が伸びないと

「トランブレを支持しよう。テデスコはダメ」みたいなこと言いだす。

トランブレが失脚後はローレンスと和解(気まずくなってた)。ローレンスに票を集めようと提案してくる。

野心

ローレンスは腹をくくる。でも少しはなりたいと思っていたのではないか。

教皇名考えていた。教皇になると教皇名が必要になる。ちなみに『ヨハネ』だった。

また投票が始まる。トップバッター(毎回)はローレンス。

投票しようとは前にでて壁の絵を見ていると爆発。たぶん観てた人は全員びっくりした。

ローレンスには助手がいて合間に会っていた。なにか言いたそうだったけど真面目ローレンスは聞く耳持たなかった。

どうやら爆発テロが起こっていた。それが投票場で起こっていた。

自爆

枢機卿たちで集まり何やら話し合い。爆発にびっくりしていて覚えてないけど、

テデスコが過激なこと言ってたわけ。それに対してベニテス枢機卿が良いこと言うわけ。

ここはまた観た時にちゃんと観る。

そして投票。爆発した時に壊れた窓から外が見えるわけ。

教皇は決まる。ベニテス枢機卿になった。教皇名は『インノケンティウス』

イノセンス

コンクラーベが終わる。

助手がきて色々話す。それはベニテスの情報。

ベニテスは手術(検査?)をする情報があり、費用は前教皇が払っていた。

ベニテスはキャンセルしていた。その情報を聞きローレンスはベニテスと二人で話す。

なんとベニテスには子宮がある(?)らしく、生物学的に女性になる。のか?

だから前の教皇に摘出するように言われたけどそのままでいた。ありのままでいるべきだと。

ベニテスは教皇になる。ラストは外に出て行く修道女たち。

感想

選挙だった。戦争じゃない。と思ったら爆発した。

ラストがなるほどだった。考えると女性の枢機卿はいない。

カトリックも古い体制がある。それを逆手に取るオチ。

もっと地味な眠くなるような映画だと思った(それはそれでいい)。

なんかいいもん見た感じ。賢くなったかんじ。

正直、観てから時間が経っている。修道女の見せ場もあった。目と口を付けてくださった的な。

だから配信されたら加筆修正したい。絶対見直すし。

【日記2】

フランシスコ教皇が亡くなって5月7日からコンクラーベが始まった。

ちなみにこの映画で亡くなった教皇はフランシスコがモデル説がある。

なんか引き出しの輪ゴムがどうとかで。

そして次の教皇はプレヴォストさん。レオ14世と言う教皇名。

アメリカ出身で初。4回目の投票で決まった。有力候補ではなかった。

フランシスコも有力候補ではなかった。やはり神風かな。

調べ事

最後の審判

投票していた場所はシスティーナ礼拝堂。天井には絵が描いてある。ちなみにセット。

爆発の前にローレンスが見ていたのが最後の審判。

なんか意味あるだろうと思った。公式にネタバレにはこの後選挙結果が出たから最後を示唆してた。

的なこと書いてあった。

亀が出て行きます。最後にローレンスが噴水に戻してあげるシーンある。

亀は両性具有の象徴になっている。だから出てきた。結末に合う。

他にも亀には変容、変化の象徴でもある。これをローレンスが噴水まで運ぶ。

なかなか決まらないコンクラーベ。亀の歩み。

ラストシーン

ラストシーンは幽閉が解かれて窓や扉が開く。

ローレンスが外を見ると3人の修道女が外へ出て行く。

しばらく扉が開きているがゆっくりと閉まる。

このシーンが「神が扉を閉める時窓を開ける」を表現している。

希望はあるってこと。

次回

次観る時は修道女に注目したい。

シスターアグネス役イザベラ・ロッセリーニ。

アカデミー賞助演女優賞にノミネートされてた。わりに覚えていない。

ローレンスの演説と爆発後のベニテスの演説。

じっくりと見直したい。ベリーニ枢機卿元気かな。

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