久しぶりに観た。面白い。
むかし観たよりも面白かった。色々な映画を観たおかげで楽しめた。わけでもない。
それもあるとは思う。でもこの映画に関しては観るポイントが変わった気がする。
始めて観た時、宇宙人ポールの評判が良いのは知っていた。もしかしたらハードルが上がった状態で観たから印象に残っていなかったのかも。
なんでしょうね。書いて考えを整理してみよう。
基本情報
原題:Paul
公開:2011年
上映時間:104分
監督:グレッグ・モットーラ
脚本:サイモン・ペッグ ニック・フロスト
サイモン・ペッグとグレッグ・モットーラ
この二人が主演の映画が何本かある。さらにエドガー・ライトが監督するパターンもある。
その3人で作られた映画がスリー・フレーバー・コルネット三部作と言われる。
宇宙人ポールもエドガー・ライトが監督するはずだったけど、スケジュールの関係でできず。やってたらこのシリーズに入って四部作になっていたかも。
でも2人のコンビは健在で、内容も遜色ない良い映画になっている。オタクが成長する物語。
あらすじ

イギリス人のSFオタク2人。コミコンに参加したくてアメリカに来る。
さらにキャンピングカーをレンタルしてUFOの名所を巡る。
旅の途中、宇宙人のポールと出会う。彼らはポールを故郷に帰すために協力する。
コミコンとドライブ
漫画とかアニメとかSFの展示があるお祭り。コスプレした人がいっぱいいる。コミケみたいな感じかな。
正直よくわかってない。オタクの集まる会くらいの認識。
主役のグレアムとクレイブは自分たちでSF小説を書いている。
クレイブが小説を書いてグレアムが絵を描いている。
コミコンに参加後には車でドライブ。行くのはエリア51とブラックメールボックス。キャンプ・ヴェルデ、アパッチ・ジャンクション。ニューメキシコのロズウェルを目指す。
ポール

施設から逃げているエイリアン。車を盗んで逃走してたが、運転が下手。
息を止めると透明になる。頭に直接情報を流せる。傷を肩代わりして治せる。ポールが治す時に手を叩き両手を擦る動きはベスト・キッドのミスター・ミヤギのムーブ。
過去に墜落事故した時に殺してしまった犬の名前が由来。60年間政府に協力していた。
60年もアメリカ政府に協力して暮らしていたからアメリカ文化に詳しい。ノリがアメリカ人。
ネタバレあり
【ネタバレ注意】ここより先は結末に関するネタバレがあります。

ネタバレあらすじ
ポールを連れて旅を続ける。
途中ルースも加わって旅をする。政府を捜査官やルースの父親に追われながらも目的地を目指す。
目的地はデビルズタワー。捜査官とかの妨害を逃げながら到着。
ポールは無事に母船と合流。宇宙へと帰っていく。無事に旅は終わった。
基本的にただの旅。途中あぶない場面もあるけど楽しく旅しているだけ。観ないと楽しさがわからない。
仲間になった
車中泊をするために寄った場所にいた女性ルース。父の影響で宇宙人を信じていない。ポールのことを悪魔と言う。
でも目を治してもらう。これがきっかけで考え方が変わる。すごい暴言を吐くようになる。反動?
気絶したからついでに連れて行く。グレアムと良い感じになる。
60年前にポールを助けた少女タラ。ポールを助けて以降、変人扱いされてきた。ポールは宇宙に帰る前に謝罪に行く。
家を訪ねると捜査官が追いつき撃ち合いになる。家は爆発。タラはマリファナを栽培してた。どうやらよく燃えるらしい。
結局旅に連れて行く。最後にはポールと共に宇宙へ旅立つ。
ポールを追う政府の人間
ポールを捕らえようとする追手がいる。メンインブラックみたいなやつら。
ビッグボスというボスが指示を出す。ゾイル捜査官が追う。その部下にハガードとオライリーがいる。
ハガードとオライリーはコメディ担当。かんくれんぼとかしている。
ゾイルはフルネームはロレンゾ・ゾイル。映画ロレンツィオのオイルに似ていると言うネタ。ポールの内通者で実は逃げることを手伝っていた。
ビッグボスを演じるのはシガニー・ウィーバー。SFって言えばこの人みたいなネタ。エイリアンです。最後はポールの前に立ちはだかるが宇宙船の下敷きになる。
結末
ポールはタラを一緒に連れて行く。タラの人生を台無しにしたから。
2年後、グレアムとクライヴとルースはコミコンに参加していた。
グレアムとクライヴは有名作家になっていた。新作小説のタイトルは『ポール』。
解説

アメリカ人
ポールは映画とかで見るアメリカ人のイメージ。ノリが良くて下ネタ言いながらドラックやって酒飲む。アメリカの文化にも詳しくて、ある意味理想的なアメリカ人。
逆にこの映画で登場するアメリカ人はクセが強い。
カフェで出会う人とか怖い。笑っているとキレてきて2人をホモ野郎と言って威嚇する。その後の追って来る。まあこれは当て逃げしたオタクコンビが悪いけど。
ルースとその父親は宗教の怖いやつ。銃をぶっ放すタイプのアメリカ人。ガソリンスタンドで会う警官も普通そうに見えてイギリスでは銃を持てないことにすごい質問してくる。少し怖い。
排他的で宗教的な田舎のアメリカ人って感じ。キリスト教原理主義、右翼、銃を持った人。
宗教
なんでもポール【Paul】はパウロとも読める。これは聖パウロのことも意味しているとか。
ルースの目を治したのも撃たれたグレアムを助けたのもキリスト的な感じ。治し方が自分に症状を移してから治す。自己犠牲のかたち。
キリスト教徒のルースは進化論や宇宙人の存在は認めていない。でもルースは目を治してもらい宇宙人を認めた。
治す前に「目には目を」て言う。治した後に「進化さ、ベイビー」って言う。
ルースの縛られた宗教観を解放したことが宗教的。聖パウロは目が見えなくなってまた見えるようになるエピソードがある。これをルースにやった感じ。
スピルバーグ
大きいオマージュは【未知との遭遇】と【E.T.】。この2作品への愛が宇宙人ポールにある。
- 未知との遭遇:母船が来るのがデビルズタワー。母船の光の演出が似ているらしい。
- E.T.:人間が宇宙人を助ける。故郷へ帰そうとする。基本的にはE.T.
- ジョーズ:ハガードがキャンピングカーを追いかけて撃とうとした時「笑えよ、この野郎」のセリフ
- 激突!:映画の看板が登場する。追われる時の演出が激突!オマージュ。
- 本人:ポールがスピルバーグを電話している。これ本人。スピルバーグ愛が伝わってまさかの出演。つまりスピルバーグ公認映画。
小ネタ
- ポールの絵を描く、タイタニックを意識したポールのセリフ。
- モルダー捜査官はポールのアイデア、Xファイルのキャラ。
- 酒場に水兵がいる。これは酒場の乱闘には水兵がいるネタ。
- ゾイルがビッグ・ボスと無線で話している時に無線を撃って「退屈な会話だ」スターウォーズのハン・ソロ。
- ビッグボスがポールをモークと呼ぶ。モーク&ミンディってコメディの宇宙人の名前。
- ビッグボスとの戦闘。タラが「やめな。ビッチ」って殴る。エイリアン2のリプリーのセリフ。
- ラストにタラが歯磨きを気にする時に「歯ブラシ?これから行くところに歯なんていらない」はバック・トゥ・ザ・フューチャーのドクが「道?これから行くところに道なんてない」のパロディ。
- みんなで焚き火をするシーンはイージー・ライダー。イージー・ライダーでも焚き火を囲んでマリファナを吸っている。その時に話すのが宇宙人の話。オモロイ。
感想

こんな映画が好き

パロディの数がえげつない。調べるほどにネタがわかる。
パロディが多いけど、くだらないコメディ映画じゃない。はっきり言って深い。
それにパロディがダサい映画があるけど、この映画は「そのネタかぁ」ってセンスがある。映画が好きなんだなって思う。
オタクが主人公ってのも良い。イチャイチャしてる。
大人になる

2人のオタクは大人になりきれない。それがオタクなのだ。
今回のドライブ旅でポールと出会い、苦難を乗り越えて大人になる。
大人になってどうなるか。オタクのままだった。それが良い。
SF小説を書き上げて発表してた。変わらずにコミコンに参加。そのまま大人になっても良い。これがテーマ。
宗教に縛られていたルースも。大人になれていなかったけどポールと出会い成長した。
いろんな映画観たい
謎の結論だけど映画観たくなる。
スピルバーグへのラブレターと言われる作品。スピルバーグ映画観たくなるよ。他にもたくさんの映画のネタが入っているから、確認したくなる。
見直して、またこの映画を観る。豊かだな。
正直、未知との遭遇とかE.Tは全然見直してない。この映画はきっかけをくれた。映画愛が溢れた良い作品だった。
昔に観た時よりも楽しみ方がわかる。前回よりもいっぱい映画を観てきたからだろう。ポールのキャラの良さがわかる。




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