MaXXXine マキシーン

原題:MaXXXine 2024年 103分

X三部作の完結編 Xエックスの後日譚

XエックスとPearlパールを観直して気持ちを高めた。高めすぎてハードルを上がっている。

今回の舞台はハリウッド。少し不安あり。XエックスとPearlパールは田舎の農家が舞台だった。だから好きだった説。でも杞憂かな。まずは観よう。

目次

あらすじ

Xエックスの6年後のハリウッド。生き残ったマキシーンはオーディションを受けていた。

映画のスターになるために。

マキシーンの同僚や友達が殺される連続殺人が起こる。マキシーンの過去を暴こうとするやつも現れる。

どうなる?マキシーン。

情報

監督:タイ・ウエスト 主演:ミア・ゴス

脚本はタイ・ウエスト。今回はミア・ゴスは脚本に参加していない。

キャストが豪華になった。気がする。

ケヴィン・ベーコン(フットルース)やリリー・コリンズ(エミリー、パリに行く)。

エリザベス・デビッキ。スタイルいい。テネットの人だ。

製作はA24。三部作は全部A24。

1985年

1979年のXエックスから6年後の1985年が舞台。

1980年になるとホラー映画がヒットする。【13日の金曜日(1980)】【死霊のはらわた(1981)】【エルム街の悪夢(1984)】などなど。

VHSの流れもある。ビデオレンタルが普及して手軽に映画が観れるようになった時代。VHSホラーの黄金期であった。

1985年ごろ(80年代中盤)からマンネリ化してきてスラッシャー映画ブームは終わっていく。

中盤でも1985年が舞台なのには理由がある。それが【ナイトストーカー】なのだ。

実際に暗躍していた殺人鬼。今作で名前が出てくる。これが重要。

サタニック・パニック。この時代にも陰謀論はあった。悪魔崇拝者が社会に潜んで悪さしてるって信じている人がいた。そして悪魔祓いをする組織がいた。

ピューリタンⅡ

冒頭からオーディションを受けるマキシーン・ミンクス(ミンクスって言うんだ!)。

【ピューリタンⅡ】というホラー映画の主役オーディション。

マキシーンは33才。変わらずポルノ映画に出演している。

監督をするのがエリザベス・ベンダー(エリザベス・デビッキ)。この時代に女性監督いたのか?

前作の【ピューリタン】1の主演 がモリー・ベネット(リリー・ベネット)。

自信満々のマキシーン。オーディションから帰る時には他の参加者に「意味ないから帰んな!」って煽るぐらい。しっかり受かってた。

ビデオテープ

VHSの時代。レンタルビデオが流行る。ホラーやポルノは映画館よりも家庭で見る文化になったきた。

マキシーンにはレンタルビデオ店の友達がいる。レオン。映画に詳しい。

ピューリタンのビデオを観ている。研究のためなのか。寝てるけど。

マキシーンのもとにビデオテープが送られてくる。内容はXエックスの時に撮影したポルノ映画。

混乱するマキシーン。撮った映像はそのままにして逃げた。警察が証拠に押収しているはずのビデオ。

それが送られてくるとは。

ナイトストーカー

実在した連続殺人犯リチャード・ラミレス。作中のニュースで特集されている。

1984~85年の間にロサンゼルスで殺人・強姦事件を起こしていた。

MaXXXineマキシーンの作中に不穏な空気感あるのはナイトストーカー。

そして殺人事件が起こる。マキシーンの同僚が殺害される。悪魔のシンボルの烙印を押されて池で見つかる。

私立探偵

私立探偵が登場する。ケヴィン・ベーコンが演じるジョン・ラビット。

ノワールの雰囲気。80年代にノワール映画があって影響を受けている。

ジョン・ラビットには依頼人がいてマキシーンと会いたがっている。

そのためマキシーンの過去のことをバラされたくなかったら依頼人に会えと言ってくる。

警察も接触してくる。殺された同僚のことで聞き込み。マキシーンは相手にしない。

ネタバレ

受かった映画の準備をするマキシーン。

ラビットが車で尾行していることに気づいて鍵を握った拳で殴りまくる。エージェントに相談すると何とかするって。

レンタルビデオ店の友達レオンが殺される。皮手袋の人物に。

皮手袋はマキシーンが覗き部屋で働ている時に震えて怒っていた。探偵の依頼人だと思われる。

さすがに知人が3人殺されたことで警察と話す。何も話さないけど。

前作の主演モリー・ベネットに会う。ヒルズのパーティーのことを聞く。殺された同僚たちも誘われていた。

私立探偵

ラビットはマキシーンに殴られて鼻に包帯をしている。白いスーツでビジュアルはチャイナタウンのジャックニコルソン。私立探偵の映画ですしね。

ラビットがマキシーンを追って映画スタジオの中に入ってくる。銃を持って追いかけてくる。その場は警備員のおかげで助かったけど邪魔。

マキシーンはラビットに尾行させる。エージェントの助けで捕まえる。そして車ごと廃品置き場のコンプレッサーで潰す。

少し伏線はあった。

ラビットがマキシーンと初めて話す時に「罪悪感に押しつぶされる」的なこと言っていた。映画の監督は「撮影の邪魔になるものは潰せ」って言われる。だから圧死。

サタニック・パニック

ヒルズのパーティーのことに気が付く。ラビットに教えられた住所がヒルズだった。

住所の場所に向かうとマキシーンの親父がいる。テレビ伝道師のおっさん。悪魔のせいで社会は乱れている。マキシーンの悪魔祓いをする。

今までの犯行は映像に残している。映画にする予定で主役がマキシーン、クライマックスがマキシーンの悪魔祓いってシナリオなんだって。

柱に縛られて悪魔祓い。烙印を押されるタイミングで警察が来てくれる。銃撃戦が始まる。隙を見て逃げる。

親父のミラー神父は悪霊退散!の人ぽい。信者もいて悪魔が悪さしている取り憑いていると信じてる。だから悪魔祓い(エクソシズム)して殺していた。

集団ヒステリー状態。これがサタニック・パニックですね。

ラストシーン

ミラー神父を追いつめるマキシーン。そこで妄想タイム。

父を助ける。有名になったマキシーン。映画は流行って自伝映画の製作も決まる。

現実に戻り父をショットガンでヘッドショット。え!

1か月後にピューリタンⅡ撮影している。マキシーンは「これを終わらしたくないだけ」っと成功を噛みしめる。自分の生首の小道具が映りどんどん映像が引いていきハリウッドの文字も映る。おわる。

感想

勘違いしてました。MaXXXineマキシーンでもミア・ゴスが大殺戮をするのでは。ハリウッドで大暴れ。

違う。違う。殺人鬼はパールだった。Xエックスで殺人したのはパール、Pearlパールで殺人するのもパール。

マキシンはパールを轢き殺しただけだった(殺人はしてたね)。

その勘違いのせいで思ってたのと違った。個人的には良かった。違った良さがある。

XエックスやPaerlパールの要素が多くてまとまった印象。

小ネタ

冒頭のホームビデオ。子供マキシーンが踊るダンスはパールのダンス。

マキシーンのポルノ映画の化粧台の上にガチョウの入れ物がある。大量のコカインが入っている。パールの冒頭にガチョウ出てくる。関係あるかも。

ハリウッドの道。ワンダーウーマンとチャップリンのモノマネがいる。ワンダーウーマンはXエックスで名前出た。チャップリンはPearlパールで動物に名前つけていた。

ビデオについて友人のレオンに尋ねた時に、観てた映画はワニの映画だった。

マキシーンがタバコを消すのはセダ・バラの星マーク。パールのワニの名前。

バスター・キートンの恰好した変質者を成敗するマキシーン。そいつのナイフを奪っていてヒルズで捕まった時にそのナイフで縄を切っていた。

冒頭で引用される【ショービズ界では怪物と呼ばれてこそスター】ベティ・デイヴィス。ラストの生首でかかる曲は【ベティ・デイビスの瞳】。

評価 

ロッテントマトの評価。【X】94%【Pearl】93%【MaXXXine】73%

ってこと。たぶん期待してた作品ではなかったってことだと思う。

正直すこし地味な感じ。インパクトがない。やはり田舎が舞台のほうが良かったのでは。

三部作の最後の難しさよ。でもXとPaerlが好きなら絶対に楽しめる。

ボディ・ダブル

ヒルズの家は映画【ボディ・ダブル】に登場した家と同じ。ボディダブルの公開が1984年で年代が近い。映画の内容は落ち目の俳優が覗きを頼まれて殺人事件に巻き込まれるストーリー。

俳優が主役でエロがあって殺人があるスリラー。割と近い映画と思う。

マキシーンで画面が分割される演出があり、これはボディダブルの監督ブライアン・デ・パルマの演出なんだって。

すごい関係がありそうだけど、僕にはこれが精一杯。もっと情報があるか調べるけど。

XエックスとPaerlパール

Xエックスではドラックシーンから始まる。段ボールでコカインを切って20ドルで吸う。「私はセックスシンボルだ」と鏡に言う。

MaXXXineでは最後に俳優の名刺みたいなのでコカイン切って100ドルで吸う。マキシーンの成功がわかる。鏡に「私は映画スターだ」って言う。始まりと終わりが同じドラックシーンでした。

Paerlパールで落ちたオーディションでアメリカぽい人材を求めてた。マキシーンはピューリタンⅡでブロンドでアメリカっぽい姿だった。

ラストの生首はパールのラスト笑顔のように顔のアップで終わった。

まとめ

ありがとうマキシーン。楽しめたよ。

正直XエックスとPaerlパールのパワーは感じなかったけどマキシーンの成功を見届けれて良かった。

Xエックスで説教師が親父だって事実が明るみになった時点で親父が出てくるって予想しないと。ってことは物語の終盤まで親父が出てこないから親父が犯人だって考察できた。

冒頭で踊る少女。「私らしくない人生は受け入れない」てセリフ。思えばXエックスでもPaerlパールでも共通する考え方だね。パールだってそうだったよ。ちなみにパール・ダグラスって名前だよ。

冒頭引用のショービズ界では怪物と呼ばれてこそスターも全体的なテーマだと思う。スターになりたいならモンスターになれと。その結果がこれって感じ。

ただ書いてて思うのはXエックスとPaerlパールを関連させて感想書いている。この映画単体では?それがこの映画は弱い。XエックスとPaerlパールは単体でもおすすめできた。MaXXineは単体ですすめるには渋い映画だった。

このシリーズ(また全体になっている!)を通じて映画の歴史について興味が持てた。いままでも少しは見聞きしてすこーしは知っていたけどちゃんと調べなかった。XエックスでもPaerlパールでも調べたよ映画史を。今回も調べた。80年代は濃いだから渋かった。

ちゃんと調べてみようと思う。せっかくだからまとめたい。将来的には記事にしたい。という謎の感想になった。

どうでもいい感想【ワニが出てこない】

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この記事を書いた人

映画が好きだから。僕の感動を伝えたい。
基本ネタバレ。基本感想。たまに考察。

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