この映画はあまり有名ではない。個人的に感じている。
なぜならコロナの時の映画だから。劇場公開されていない。ディズニープラスで独占配信された。
だから露出がない。CMとかやってないんじゃないかなぁ。配信はすぐに観れるけど独占すると観る人減る。ディズニープラスは当時あまりオリジナルコンテンツが少なくてスター(色々な作品)もなかったような気がする。だから減る。
僕の記録にも残っていなかった。今回はちゃんと観よう。観る理由があったんです。
基本情報

原題:Luca 2021年配信 上映時間102分
監督:エリンコ・カサローザ
脚本:ジェシー・アンドリューズ マイク・ジョーンズ
監督は幼少期にイタリアで過ごしている。自分の幼少期にインスピレーションを得ている。
脚本のジェシー・アンドリューズは【私がビーバーになる時】の脚本を担当している。だから観ようと思った。マイク・ジョーンズは【星つなぎのエリオ】の脚本している。【ライリーの夢製作スタジオ】を作った人だった。マジか!

原題のLucaは主人公の名前ルカ・パグーロのこと。ちなみにルカはイタリア語で光とか光をもたらす者って意味がある。パグーロはヤドカリの意味あり。海に引っ込んでいる雰囲気をヤドカリで表現できている。
ルカ(読まなくていい)
ルカと言えばNBA選手の【ルカ・ドンチッチ】。名門ロサンゼルス・レイカーズの所属するスーパースター。
彼の出身がスロベニア。スロベニアとイタリアは近い。だから似た名前なのかも。
ただドンチッチは【Luka】だった。僕は【あの夏のルカ(ドンチッチ)】って毎回心の中で思っている。
あらすじ

海中で暮らすシー・モンスターの少年ルカ。彼は人間の世界に興味津々。
同じくシー・モンスターの少年アルベルトに出会う。自由奔放なアルベルト。2人は海の外へ行くようになる。
2人は正体がバレないように人間の世界を冒険する。
シー・モンスター
海で暮らす生物。尻尾が合って尾ひれもある。水の中で呼吸できる。半魚人。
陸に上がると人の姿になれる。乾いた状態だと人間。水に濡れると半魚人になる。
人間からは恐れられている(伝説の怪物)シー・モンスターたちも人間を恐れている。陸のモンスターて呼んでる。
アルベルト

ルカは陸に行ったことがない。でも憧れていて海に落ちてた物を拾っている。
海に落ちた物を拾っている時にアルベルトと出会う。同じシー・モンスターの少年で陸で暮らしている。父親と2人暮らしだが父親は家を空けている。
この出会いからルカはアルベルトの住む陸で一緒に過ごすようになる。
やっていることはベスパと言うバイクを作ること。ベスパがあればどこでも行けるってことで二人とも憧れてじゃあ作ろうってなる。
ネタバレあり【あらすじ】
【ネタバレ注意】ここより先は結末に関するネタバレがあります。

陸に行っていることが家族にバレる。ばつとして夏の間は深海で過ごすように言われ陸に逃げる。
アルベルトと共に町ポルコロッソへ行く。年に1度のレースがあって優勝すると賞金が出る。その賞金でベスパを買って旅に出ようと考える2人。
町で出会うのは不良のエルコレと女の子のジュリア。エルコレは毎年優勝している。2人はエルコレに絡まれた。それを助けてくれたのがジュリア。
ジュリア
ジュリアは夏の間だけ父親の元で暮らす少女。レースで勝つことが目標でエルコレに勝ちたい。
ルカたちと協力して優勝を目指すことになる。負け犬チームとして練習する。
町にいる間はジュリアの家で暮らす。正確には家の近くの木。その代わりジュリアの父マッシモの仕事を手伝う。
マッシモは漁師。魚を獲る手伝いをする。
ポルコロッソカップ

ポルコロッソで開催されるレース。トライアスロン形式。
泳ぎ、早食い、自転車。早食い?!泳いだ後にパスタを食べるレース。3人で参加できるがジュリアは一人で参加してた。去年はそれで吐いてしまって負け犬だとか言われている。
ルカはジュリアに自転車を習う。参加費は漁を手伝うことで稼ぐ。大漁。仲間を売ったわけだ。
レースは水泳からで荒波の湾を1周泳ぐ。パスタはスポンサーのパスタ店のパスタを1皿食べる。そして自転車で山を登って町でゴール。
起こること
ルカの母と父はルカを探してポルコロッソにくる。子供に水をかけて探す。
ルカはジュリアに学校のことを聞いて興味わく。嫉妬なのかアルベルトとルカが喧嘩。ジュリアにシーモンスターだとバレる。
アルベルトの父がいないことを知る。孤独なアルベルト。負け犬チームは解散した。
ルカは個人でレースに出る。ジュリアも出ている。レース中に雨が降りシー・モンスターだとバレてしまう。それでもレースを続ける。最後にジュリアがクラッシュ。それを助けるルカたち。
ジュリアの親父マッシモにも見つかり捕まるかと思ったら認めてくれた。レースは負け犬チームの勝ち。町の人たちもシー・モンスターを認めてくれた。
結末
ジュリアが学校にもどる。普段は母親と街で暮らしている。ルカは学校に行きたいけど金がないしアルベルトを裏切れない。
そして別れの日。駅でジュリアを見送っている。アルベルトが街への切符をくれる。賞金で買ったベスパを売って金を作った。ルカの家族が荷物を持って見送りにくる。アルベルトが手配してくれた。
アルベルトは行かない。友情のお別れ。Fine(THE END(終わりってこと))
解説【宮崎駿リスペクト】他

宮崎駿
宮崎駿作品へのオマージュが多々ある。
分かりやすいのは町の名前がポルコロッソ。【紅の豚】の主人公ポルコ・ロッソから。
【カリオストロの城】からもインスピレーションを得ている。手作りベスパで坂を下るシーンはルパンが城の塔から飛び降りるシーンに似ている。
アルベルトの服装は【未来少年コナン】。ジュリアの服装は【魔女の宅急便】のトンボの服装。それに自転車に乗っているのがトンボ感。
ジュリアは朝に窓を開けてトランペットの声マネをする。これは【天空の城ラピュタ】のパズー感。
エンドクレジットの絵は【となりのトトロ】感ある。
そもそも海のある町でモンスターが出てくる設定が【崖の上のポニョ】感ある。【千と千尋の神隠し】にも近しいものある。
初めてベスパを見た時に風が吹く。これは宮崎駿っぽいと感じた。駿は感情が動くときに風吹かせがち。
ことば
元気の出るおまじない『シレンツィオ・ブルーノ』。【シレンツィオ】はイタリア語で【沈黙】て意味で『静かにしろ』ってニュアンス。
ルカが悩んでいると教えてくれる。頭の中にブルーノがいてネガティブなことを言ってくる。だから『静かにしろブルーノ』と言って挑戦する。考えるな感じろってことかな。良いセリフ。
最後のお別れで言う言葉『ピアツェーレ・ジローラモ・トロンベッタ』。意味がわからなくて学校で調べて教えてって言うセリフ。一生懸命調べました。ぼくが。
まずピアツェーレは始めましてってこと。ジローラモは人名ぽくてトロンペッタはラッパって意味がある。単純に言うとジローラモ・トロンペッタが人名で『初めましてジローラモ・トロンペッタ』ってことになる。
どうやらこのフレーズは子供の頃に流行るジョークだった。挨拶ジョークでピアツェーレは普通に挨拶。ジローラモは『手を回す』って意味になるダジャレでトロンペッタは『トランペット』。言いながら挨拶してハンドシェイクで動きを真似る(手を回してトランペットを演奏する動き)ネタ。
意外と泣けた

別れのシーン
別れのシーンが良かった。ルカとアルベルトの友情パワー。
ルカは当然アルベルトも学校に行くと思っている。
ルカはアルベルトがいないと寂しいと言う。そんな時は俺の声を思い出せと言う。
ルカくんがやさしいのは「君は一人で大丈夫?」ってすぐにアルベルトの心配をするところ。ハグする。
電車が出発する。アルベルトは走って追いかける。雨が降っているが屋根の外まで走ってくる。シー・モンスターの姿になりながら「行け!ルカ!」って言っている。感動。
【アルベルトの手紙】ネタバレ

ルカが学校のある街に旅立った。アルベルトはポルコロッソに残りマッシモと暮らし仕事を手伝っていた。
ルカとは文通をしている。これはあの夏のルカのその後の物語だった。
マッシモは無口。アルベルトは自分が良い従業員になればもっと喋ってくれて色々と教えてくれると思っている。
張り切るけど空回り。配達は雑だし、料理をすれば汚しまくる。しまいにはマッシモの船を燃やしてしまう。
出て行こうとするアルベルトを止めて話をする。仲直りして終わる。5分くらいで終わる。
感想
これが素晴らしい。出て行こうとするアルベルトがマッシモに『放してよ父さん!』って言うんです。本編では軽くしか触れなかったけど父が出て行って傷ついていた気持ちが出てしまう。
自分が嫌われたから父は出て行った。だから嫌われないように仕事を頑張って認められたいと思って空回りしてた。
マッシモは父親に怒られた時の話をする。壁に大きな穴が開いてしまって、それを一緒に直した話。
一緒に船を直す。楽しそうに話していて家族のようだった。アルベルト幸あれ。
本編を観て、知った状態で観ると泣けた。蛇足じゃない。もう一つの完結だった。
感想

良かったよう。良い話だった。
前に観た時は内容が薄いと思った。動きが少なくて世界が狭い。こじんまりした物語だと思った。あんなにチャリに乗っているのに。
ピクサーだしどんな深いテーマが潜んでいるのか!っと変な観方したんでしょう。普通に観ればシンプルに良い話だった。友情ですね。
あえて前回の観た時との違いを探すなら【アルベルトの手紙】を観たことかもしれない。これがぶっ刺さり。
ちなみに【観た理由】
この映画を観た理由は【私がビーバーになる時】。この映画の脚本があの夏のルカのジェシー・アンドリューズさんだったから。なにか繋がる要素があるかもしれない。脚本の癖がわかるかもしれない。だから観た。
メッセージ
監督が言うには『この映画のメッセージは新しい挑戦を恐れないこと』だって。
シー・モンスターを嫌う町に行くことがすごい。最終的には学校に行くなんて。リスクすごいあるのに。挑戦だ。
シー・モンスターであることを知られてしまう。なんかカミングアウトというかマイノリティでも頑張ると言うか。
ルカのおばあちゃんが言ってた。『あの子を受け入れない人もいる』って。それでもルカは挑戦するし、結果受け入れてもらえる。素晴らしいテーマだった。
新しい挑戦にびびってしまったら【シレンツィオ・ブルーノ】と唱えて挑戦する。ルカならそうする。
自分を受け入れたルカ。人間だろうとシー・モンスターだろうとルカはルカ。
次に観る時はもっとアルベルトに注目する。アルベルト主役説ある。勝手に思っている。



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