【映画】恋はデジャ・ブ【感想】

タイムリープする映画の代表。超名作。これの感想は残しておきたい。

この映画は同じ日を繰り返す男の物語。タイトルにある通りラブストーリー。ラブコメディだけどもっと深い。哲学的で日常について考えさせられる映画。

定期的に観直したくなる。理由があると思う。

魅力とか観たくなる理由を考えてみた。

目次

基本情報

原題:Groundhog Day 1993年公開 上映時間101分

監督:ハロルド・ライミス

脚本:ハラルド・ライミス ダニー・ルービン

主演:ビル・マーレイ

アメリカ国立フィルム登録簿に保存されている。つまり良い映画ってこと。

グラウンドホッグデ―

原題のGroundhog Dayはアメリカとかカナダで行われるイベント。

2月2日にやる。だからか2月前に観たくなる。

グラウンドホッグはウッドチックのこと。ウッドチャックはネズミみたいなでかいリス。

こいつが冬眠から目覚めて(2月2日)巣穴から出てくる。外が晴れていて自分の影を見ると巣穴に戻ってしまう。こうなると春は遠い。天気が悪くてそのまま出てくると冬は終わる。それで占うのがこのイベント。

デジャ・ブ

デジャ・ブはフランス語で既視感の意味。既視感は経験していないことを経験した感覚になること。

この映画はループ系だから初めのループでは既視感を感じたのかも。

ループするのは主人公のみ。彼以外には既視感があるのかも。

恋のデジャ・ブ。ぼくは良い邦題だと思う。

あらすじ

天気予報士のフィル・コナーズがペンシルベニアの田舎町パンクスタウニーに取材に行く。

ウッドチャックのお祭りは天気占い。だから行ったがやる気はない。

2月2日にお祭りを取材したが身が入っていない。取材が終わり都会に帰ろうとするが悪天候で帰れず。

もう一泊パンクスタウニーに泊まる。寝て目が覚めると2月2日だった。おれタイムリープしてね?

フィル・コナーズ

ビル・マーレイが演じた。天気予報士。

ビル・マーレイがよくやるキャラで皮肉屋、自己中心的、性格が悪い役。

いまよりもメジャーなテレビ局に引き抜かれると言っていた。売れっ子なのか?

一緒に取材にいくリタ(プロデューサー)のことが気になっていて、ラリー(カメラマン)を見下している。

パンクスタウニーに前乗りする。ホテルの文句を言ってペンションに泊まる。ほらね。

2月2日

タイムリープする日に起こること、初めのこの日を記録しておく。

朝6時。ラジオが流れる。ソニー&シェールの「アイ・ガット・ユー・ベイブ」が流れる。

部屋を出ると小太りが話しかけてくる。下の階に降りると食事ができるスペース。おばさんが話しかけてくる。

外を歩くとホームレスがいる。少し歩くと声を掛けられる。「フィル!」

ネッド。高校の同級生。保険のセールスしている。いなして去ろうとする。道に穴がありデカい水たまり。足をはめる。

祭りの会場に着き。テキトーに取材をする。取材を終えて帰路に就く。吹雪に会う。道は通行止めになる。パンクスタウニーに戻る。

熱いシャワーを浴びようとするが冷水。寒がる。そして寝る。

恋はデジャ・ブの見所

ループものの原点

時間がループする物語の原点の映画。同じ日を繰り返すことでそ一日のマスターになる。

何度も繰り返すことで情報収集できるから1回目より2回目の方が上手くできる。根気よくやれば恋愛も犯罪も上手くできる。

情報収集の他にも技術習得もできる。ただ自分は日々変わっていくのに周りが変わらないことの虚しさがある。

観ていると思うのが「この人は何度ループを繰り返しているのか?」ってこと。ループものではよくある感覚。

ビルマーレイの演技

ビル・マーレイの演技は見所。ぼくのイメージだけど基本性格が悪い役。ただ物語が進むと良い人になっていく。

いつものパターン。この映画がそのパターンで一二を争う名演技。

あのテンションの低い感じ。だるそうなシュールなスカしてる雰囲気は唯一無二。

ループ初めの慣れない感じからすべてを把握しているマスターへの変化は流石。すごい役作りをしている。あとで解説。

ちなみにもう一本の良い映画は【3人のゴースト】。2025年に唯一観たクリスマス映画。泣ける。

コメディ映画で哲学

この映画はコメディ。笑えるシーンは多い。2日に慣れていくのを観るのも面白い。

観ていくとだんだんと恐怖していく。コメディだから絶望するのもポップに演出しているけど、何回も観ると怖くなってくる。

そして哲学的なことを考える。同じ日を繰り返すSFのストーリーなのに普遍的なテーマがあるように思える。

笑える映画なのに観ていると妙に刺さる場面やテーマがある映画。

恋はデジャ・ブ【ネタバレあらすじ】

いっぱい2日を繰り返す。それを大体4つの段階に分類。

【ネタバレ注意】ここより先は結末に関するネタバレがあります。

混乱

始めのループでは「偶然か?デジャ・ブか?」くらい。寝る前に鉛筆を折る。次の日に元にもどっている。これでループだと確信する。

プロデューサーのリタにループしていると相談。もちろん頭おかしいと思われる。

医者に行くも問題ない。精神鑑定も受けるが「明日も来い」とか「別の病院に行け」とか言われる。どっちも無理。

酒を飲んで暴走する。車で線路を走る。警察に逮捕されるが、寝て起きると2日に戻っていた。

欲望

何をしても戻るからやりたい放題やる。まずネッドを殴る。好きなシーン。殴る間がいい。

ループに慣れてきた。水たまりの穴は避ける。暴飲暴食する。

現金輸送車の隙がわかる。何度もループしてタイミングを熟知している。お金は手に入る。

女性を口説く。話しかけて情報を聞く。そのループはナンパに失敗しても次のループに活かす。何回か繰り返すとナンパに成功する。

フィルはリタを口説く。何度もループして情報を集めてタイミングを考えて。でも無理。部屋に呼べてもその先は無理。

絶望

リタにはフラれ続ける。そして2日に日々に嫌気がさしてくる。

取材(それはやるんだ!)が雑になって悪態ばかり。ウッドチャック盗んで逃走。崖から落ちて爆破。

死んでもループすると知る。そこから自殺していく。何度やっても元に戻る。自殺すら意味がない。

リタにループしていると話す。信じてもらえないが町の人々のプロフィールを教えたり、次に起こることを当てる。リタが信じてくれて観察してくれる。

良い時間を過ごす。でも目が覚めると2日。

貢献

膨大な時間を利用する。本を読んで学び始める。ピアノを習って氷の彫刻を練習する。

ホームレスのじいさんに金を渡すようになる。このじいさんが夜に亡くなることに気が付く。じいさんが死なないように色々と世話するが、何をしても亡くなる。寿命だった。

人助けをするようになる。困っている人を先回りして助ける。何度も助けているみたい。

本を読んだおかげか取材のコメントは秀逸に。他の取材班もマイクを向けるほどに。

夜のパーティーではプロ級のピアノを披露。氷の彫刻も上手くなった。町の人々の好感度が上がっている。

リタの好感度も上がる。見返りを求めないから。一夜を共にする。そしてループは終わる。この町で暮らそう。

小ネタ、好きなシーン【恋のデジャ・ブ解説】

映画ネタ

フィルが赤い車でウッドチャックを盗み暴走するのは映画【激突!】のオマージュ。

フィルがするコスプレはイーストウッド。ブロンコと呼べ。その後のシーンの取材コメントがダーティハリーのセリフオマージュ。「ラッキーだと思うか?」ってやつ。吹き替えでは言ってない。

最後のループでループが終わる瞬間がある。それが外でキスした瞬間。雪が降り始める。【素晴らしき哉、人生!】でパラレルワールドから戻った時に雪降ってた。それ。

小ネタ

ホームレスを病院に連れて行った時。病院のシーンの後ろで骨折した少年がいる。後半でフィルが毎回助ける少年と一致。服が似てる。フィルが助けないと骨折する。

ループ2回目に道で今日の日付を聞く。聞いた女性はピアノの先生。

ループ中に殺人、強姦、拷問とかはやらせない。それをやったら人生終わりってこと。

ラストシーンでリタを持ち上げて門を乗り越えるのは門が凍っていたからです。

好きなシーン

30分くらいの所でフィルがボーリング場で酒飲んでいる時の会話。

「同じ場所で毎日が同じことの繰り返して変わらないとしたらどうする?」と飲んでいる男に聞いた時に「俺はそういう暮らしだよ」と言うのが好き。

みんな同じ毎日を繰り返しているってこと。深いこと言っていると思った。

テーマ【恋のデジャ・ブ考察】

なぜループが終わったのか

ループが終わった理由。リタが惚れたことで終わったように見える。ある意味では合っている。

僕が思うにリタが惚れる男になったからループが終わった。リタの情報を知って利用しても、上辺で良い男を演じても振り向いてもらえない。

でも心から学び、善人になったことでリタは惚れた。リタはループが終わるわかりやすい基準だったけど本質は違う。ループは自分が変わらないといけない。見返りを求めないことが鍵。

永劫回帰とは

哲学者ニーチェが提唱した思想。世界は同じことを永遠に繰り返していると言う考え方。

この映画は永劫回帰を意識していると思われる。同じ2日を繰り返すことが永劫回帰。

永劫回帰を受け入れることが超人である。運命を愛する姿勢で受け入れることができた。

フィルは受け入れて2日を精一杯生きていた。2日を最高の1日にしようとした。それが答え。

死の受容5段階について

エリザベス・キューブラー=ロスが提唱した死を受け入れる5段階のプロセス。

否認、怒り、取引、抑うつ、受容、の順番で経験する。映画でフィル・コナーズが経験する。脚本ダニー・ルービンがこのプロセスをモデルに書いた。

たしかに順番どうりに話は進む。ただ死を受け入れると言うのがネガティブに感じる。自殺しても死なないから1回状況を受け入れる。これがある意味死なのか。そして生まれ変わる。なるほど。ネガティブじゃない。

感想

ジャンルで言うと【ラブコメディ】だと思う。でもこの映画は恋愛映画ではない。

もっと深いメッセージがある。それは普遍的で、今の時代でも感じれるテーマだった。

シンプルに書く。いまを生きろ。毎日を精一杯生きること。これで日常が豊かになる。

やはり日常が大切だぜ。

2月2日。特定の日の映画はその日が近づくと観たくなる。節分が近づくと僕は観たくなった。

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