【映画】来る【感想】

ジャパニーホラー映画。ぼくは好き。好きだった。

スタイリッシュ!な映画と言ってもいいでしょう。映像面白いですよ。

怖い演出は当然ある。気持ち悪さもある。妙にリアルな描写もある。大げさな儀式があったり観ていて飽きない。

話の構造も面白いから全体的におすすめだわ。気づいた。

キャストが豪華。見所です。うまく説明できるか。やってみよう。

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映画『来る』予告 こわいけど、面白いから、観てください。最恐エンターテインメントが、来るぅぅぅ~!!監督・脚本:中島哲也原作:澤村伊智(「ぼぎわんが、来る」角川ホラー文庫刊)出演...
目次

基本情報

2018年に公開 上映時間134分

原作:澤村伊智『ぼぎわんが、来る』

監督:中島哲也

キャスト:岡田准一(野崎)・小松奈々(真琴)・妻夫木聡(秀樹)・黒木華(香奈)・松たか子(琴子) など

澤村伊智

第22回日本ホラー小説大賞を受賞した作品。

「ぼぎわんが、来る」は比嘉姉妹シリーズとしてシリーズ化している。

受賞したときは「ぼきわん」だった。小説化で改題して「ぼぎわんが、来る」。映画化で「来る」になった。(だから?)

中島哲也

有名作品「告白」の監督。前作は「渇き。」

映像がスタイリッシュでポップ。観ていて飽きない。CMディレクターをしてたから。

人の闇というか裏の顔を描いていてエグイ内容が多い。

演出が厳しい監督で有名。新作はハラスメント調査で公開延期になっている。(ダメじゃん)

あらすじ(雑に)

田原秀樹のまわりで不思議なことが起こる。オカルトライター野崎に相談する。

野崎が調査すると何かが取り憑いていることが判明。それが強かった。

最強の霊媒師である比嘉琴子が除霊に挑む。

視点が変わる

田原秀樹の視点で物語が進む。秀樹は良い父親。

物語が進み視点が変わると秀樹の見え方が変わる。これが面白いポイント。

違うキャラクターから明らかになる事実がある。

ぼぎわん

田原の怪奇現象の原因はぼぎわん。映画では「なにか」とか「アレ」とか言われている。

田原は子供の頃からゆかりがあるみたい。

「アレが来たらヤバイ」とか「アレを追い払う」って感じ。ようするにあれだよ、あれ。

比嘉姉妹

オカルトライター野崎の調査に協力してくれるのが比嘉真琴。ピンク髪の女の子。

霊感があって除霊ができる。でも今回のアレはめちゃ強い。

真琴には姉がいる。比嘉琴子。日本で最強の霊媒師。もうギャグ。やることのスケールが大きい。それが見所

オープニング

始まりは田原秀樹が電話をしている。器に水を入れて廊下に並べて鏡を全部割る。刃物は隠して準備万端。

電話の相手がドアを開けて「アレ」を迎え入れようとしている。ここでオープニング。

これがドラゴンタトゥーの女みたいでカッコイイ。

この曲が流れる

【ネタバレ注意】ここより先は結末に関するネタバレがあります。

来る【あらすじ】【ネタバレ】

田原秀樹の視点

田原秀樹は視点では結婚してからの日常。次々に起こる怪異事件。

友達の津田に野崎を紹介してもらい相談する。

野崎は比嘉真琴と調査する。真琴の手に負えない。別の除霊師に頼むが返り討ち。

冒頭のシーンになる。家にアレを迎え入れている。

田原香奈の視点

秀樹が亡くなる。シングルマザーになった香奈はスーパーで働く。

子供は手がかかり育児ノイローゼに。助けてくれる人はいない。秀樹の友達津田が相談に乗ってくれていい感じになる。

服装とか派手になり子供を放置ぎみ。真琴はちょくちょく家に行って手伝っている。

家で子供にアレが乗り移る。真琴が時間を稼ぎ香奈たちを逃がす。遠くに逃げようとするがトイレで捕まって亡くなる。子供は消える

野崎の視点

真琴は大怪我を負う。そこに姉比嘉琴子が登場。

真琴の傷を治して(除霊的な)アレの除霊をする。野崎は手伝う。

真琴は病院と抜け出し消える。アレのところに行った。

大々的な除霊が始まる。アレに取り込まれて真琴と子供を助けだす。琴子はアレと大バトル。

結末

アレが強すぎた。除霊師がやられてた。琴子がどうなったのかは描かれない。血の雨が降って終わる。

原作では死んでないしシリーズは続いていく。もし死んでいたら真琴がもっとテンパるはず。

子供を助け出して野崎と真琴はコンビニへ。ベンチに座っている。子供の夢のオムライスで終わる。

視点が変わると

秀樹は良い父親として家族を守るために必死になっていた。

でも香奈の視点になると秀樹は育児とかあまり協力していなかった。子供が怪我してもオロオロしているだけ。手伝いはしないでブログで調子いいこと書いている。

まあ秀樹の話の時にもちょくちょくあった。調子がいいやつってことが。視点変わってそれがわかる。

野崎の視点になると野崎の過去を掘り下げる。

来る【怖いポイント】

正体不明なのは怖いポイント。結局よくわからんし。

こいつの怖いのは普通に攻撃してくる。人がいる時でも狙ってくる。

電話も怖い。アレは他人の声で話してくる。

後輩【仲野太賀】

秀樹の会社に訪問者が来る。チサを名乗る女性。対応した後輩が血を流して倒れる。

噛み傷だった。お調子者の後輩だったが、見舞いに行くとかなり弱っていて強く当たってくる。

見舞いの時の様子が怖い。顔とか白くていきなり笑いだす。

後輩役は仲野太賀。すごい良い演技。

除霊師【柴田理恵】

真琴が調査して手に負えず琴子が除霊を頼むのが柴田理恵。

テレビに出ている有名人。テレビに出ている除霊師にも本物がいるんだ。そりゃいるか。

町中華で会う。秀樹に電話がかかってくる。しゃべらないでって言われている。他人の声で話してくる。

それも怖いけど秀樹の声で話してくる。心の声。思っているかもしれない香奈への罵倒。否定で話してしまい、柴田理恵の腕がとれる。血だらけに。

ちなみに死んではいない。最後も参戦。そこで亡くなったかも。

電話【冒頭のオチ】

冒頭で秀樹はやっていたこと。これはアレが家に入りやすくしている。罠だった。

やったこと

・窓に鍵をかけてカーテンを閉める

・皿やどんぶりに水を張って廊下に置く

・刃物を縛って隠す

・鏡をすべて割る

スマホで話していると家の電話が鳴る。琴子からの電話。スマホで指示してたのは琴子だったのに。留守電からの指示。聞こえているなら刃物を持って鏡があるところへ行けっと指示。

もう遅い。刃物も鏡もない。この絶望感が怖かった。秀樹は真っ二つになっていた。でももし本当に真っ二つならその後も香奈たちはここで暮らさないと思うけど。

イクメン野郎【秀樹】

秀樹はイクメンと言われブログで発信しているが、実際はあまりやっていない。

赤ちゃんが泣いていてもブログのコメント見ている。子供が怪我した時はぼーっと立っていただけ。

イクメンの集まりに行くのは日曜日に家にいると子供の面倒見ないといけないから。

そのくせ香奈には「怒ると子供に悪影響」とか言って。「子供が怪我してママはパニック。ぼくは冷静」って書いたり。こわい。

香奈が夕食の準備しているのに外食しようって提案。これもこわい。相手のことを考えてない感じが。

秀樹の友達【津田】

津田は民俗学の准教授。秀樹に野崎を紹介してくれた。

秀樹が亡くなったあとに香奈を気にかけてくれた。良い人。ではない。

秀樹が手に入れたものを奪うのが趣味。香奈に優しくしたのも奪うため。秀樹の会社の女性にも手を出していた。

怖いのは香奈にお札を渡したこと。これがアレを呼び込む魔導布。これ怖い。

解説【ーアレについてー】

アレの名前

小説のタイトルが「ぼぎわんが、来る」だから「ぼきわん」って名前だろう。はっきりぼきわんだと明言されない。

ブギーマンが訛ってぼぎわんになったとか。ブギーマンは外国の怖い怪物のことだって。

澤村伊智のオリジナル妖怪。

アレは

秀樹の子供の頃に遊んでいた女の子が関係あり。この子は行方不明になっていた。連れて行ったのがアレか。

少女の赤い靴が象徴的。それにイモムシがうじゃうじゃいるビジュアル。イモムシはアレの関係。

行方不明になった女の子の名前は【チサ】。秀樹の子供の名前も【知沙】。

どうやらアレを呼び寄せたのは知沙。

子供

野崎は別れた奥さんが中絶したことを引きずっている。自分が薦めたから。

真琴は子供が生めない体質。秀樹は知沙を放置してた。香奈は自分が子供の頃母親から虐待されていたことから知沙に近いことをしていた。

野崎が川にいて赤ちゃんを流そうとしているイメージが流れる。

たぶん子供関係の怪異なのか。

アレの正体は

わからない

謎のまま終わった。そこは観た人の感じるままにってこと。

ただ元は秀樹の子供も頃からのものだった。そして知沙が呼び寄せた。がわかった事実。

除霊【比嘉琴子】

野崎のパートになると比嘉琴子の除霊になる。

これがスケールがでかい。もう怖くない。正直ウケる。でもそれが好き。

比嘉琴子

比嘉琴子は真琴の姉で最強の霊媒師。偉い人が顧客なのか繋がりがあって何でもできる。

真琴が田原家を見た時、速攻で電話かけてくる。遠距離探知ができるみたい。

沖縄のユタを呼んでいたし、名字が比嘉だから沖縄と関係ある。

スケジュールが埋まっているからアレの対処が遅れた。目に傷跡あり。

除霊準備【盛大】

呼んだユタは交通事故(アレがやった)で全滅(4人いた)。

おじさんの除霊師は警戒して別々に来てくれた。無事にみんな到着。

秀樹の住んでいたマンションの住人を全員避難させる。

マンションの広場に大々的な祭壇を作る。野崎は部屋を掃除して神として迎え入れる。

琴子は使えるものは何でも使って除霊する。意外とパソコンとか機械もある。

部屋で除霊する。部屋にも祭壇。琴子は白い服を着ている。ファブリーズみたいなので除菌。これも効果あるんだって。

除霊【エンタメ】

まず鳥が鳴く。神官たちが「ケーコーケーコー」言う。

広場で雅楽の演奏。巫女が踊りだす。なんか祭りみたい。

外では呪文の合唱。だんだんと血を吐いて倒れるその他大勢の除霊師たち。

部屋では真琴が戻ってきて血を吐き出す。

感想

人間が怖い。って話だった。

初めに家を荒らされていたのは香奈の仕業。お守り切って暴れて、それで怯えていた。野崎が香奈の様子を見て玄関に盛り塩をする。それを笑顔で踏み潰す香奈。

思った。僕が怖いのは香奈かもしれない。

あと秀樹の結婚式。あれも結婚式のいやなとこ出てた。身内ノリのすべっている感じ。秀樹の実家もやだ。香奈に手伝ってあげてって言うけど、手伝おうとすると邪魔って言われる。しかも秀樹はのんきにふらふらしている。最低。

アレは怖いし殺される。だけどそれを呼び寄せた人間が怖い。おーこわって感じ。

後半の祓いはエンタメすぎるけど「派手だなー」って観れば楽しめる。ぼくは好き。

1回は観てほしい。何回かは観れる。

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