原題:Brave 2012年公開 94分 ピクサー・アニメーション・スタジオ
ピクサー映画と言ったら?「メリダとおそろしの森!」って言う人はいない。
てかこの映画を知っていますか?観たことはある。でもあらすじすら答えられない。だから知らないのかも。
逆に新鮮な気持ちで観れるよ。感想を書く。考察する。徹底的に分析する。
情報
原題のBraveは【勇敢な】て意味。広告ブロックするブラウザじゃない。
監督がブレンダ・チャップマン。ピクサー長編で初の女性監督。だた降板している。
代わりにマーク・アンドリューが監督に。でもブレンダ・チャップマンの名前はクレジットされている。から初の女性監督の称号はいただいた。
初の女性主人公である。プリンセスでディズニーぽくなった。
第85回アカデミー賞、長編アニメ映画賞を受賞している。この年は不作だったのか。でもシュガーラッシュがあった。
まあアカデミー賞だからゲームよりも童話的な今作でしょ。
ヒロインのメリダ。日本語吹き替えは大島優子。うーんて感じ。でも慣れた。
メリダの親父(ファーガス王)が山路和弘。これはすごい。めっちゃ合っている。
あらすじ
王女メリダは自由に生きたい。弓が上手で活発。母のエリノア王妃には王女らしく振舞えとよく言われ対立していた。
メリダに婚約の話がくる。王国の他の氏族。候補は3人。結婚したくないメリダは候補者の婚約者決定戦に乱入。台無しにする。
ある日に鬼火に導かれて森を進むと魔女に出会う。運命を変えてほしいと頼むと呪いをかけられてしまう。
呪いを解いてハッピーエンドを目指すために頑張る話。
舞台
スコットランドのハイランド地方がモデル。
自然、建物、音楽、文化がスコットランドの影響を受けている。ロケハンもしたって。
時代は10世紀くらい。文化的にそのくらいだって。氏族(クラン)の制度がそのくらいの時代。
氏族はなんか先祖が一緒的なこと。
Braveの初期タイトルは【The Bear and the Bow】熊と弓だった、これがケルト文化的。(ケルト?)
熊

凶暴な熊モルデュー。傷だらけで背中には矢が刺さっている。白ひげか?
モルデューはMor Dubh。ゲール語で大きな黒の意味。Mor(大きい)Dubh(黒い)。(ゲール語?)
幼少期メリダから物語は始まる。その時襲ってきた。
父のファーガス王は足を食いちぎられている。だから父はすべての熊を恨んでいる。
武勇伝として自慢しているから良しとする。
城の中に熊の剥製が飾られている。
森の魔女
森の奥にいる魔女。木彫りの店をやっている。
森に鬼火が出る。鬼火に導かれると店に着く。
木彫りは大体熊。店の中では箒が掃除している。カラスがしゃべっている。
魔女だと気づいたメリダは木彫りを全部買うから魔法を欲しいと頼む。
鍋でぐつぐつして魔女っぽい。あとアゴヒゲが数本ある。
氏族【クラン】
メリダの結婚相手に3の氏族がやってくる。(氏族?)
それぞれの長男が候補。一族の名前は
【マッキントッシュ】【マクガフィン】【ディンフォール】
マッキントッシュは鼻が高い。マクガフィンは力持ち。ディンフォールはバカっぽい。
マッキントッシュはゲール語で族長の息子って意味。
マクガフィンは映画用語。意味はないけど重要な小道具的なこと。
ディンフォールはハイランドに実在する地名。
ネタバレなし感想
結局なんの話?あえて言うと母と娘の物語。かな。
熊は重要な要素である。弓も要素としてある。アクション。
はっきり言って地味。自然は雄大だけど地味や。城がある。城の中は暗い。地味。
ネタバレなしだと書くことない。してもないけど。ネタバレして整理する。
ネタバレあり

エリノアはメリダに厳しい。王女らしい行動をするように言ってくる。だから弓とかやっていると嫌味言う。婚約しろって結構言ってくる。
メリダは「母を変えてほしい」と魔女に頼む。ケーキを作ってくれる。それを食べさせると変わる。
母にケーキを食べさせると熊に変わる。母を変えてほしいって考えを変えてってこと。熊にしてとは言ってない。魔女っぽい。
ちなみにケーキは激マズぽい。
三つ子
熊になった母。城にいると父に殺されてしまう。
母が熊になった瞬間に気づく。さすが勘がいい。
城から抜け出すために三つ子に協力を求める。いたずら好きな生意気小僧たち。かなり優秀だった。
父は他の一族たちを一緒に城の熊を探す。三つ子が陽動して無事に逃がす。
てか父たちはバカか。子供に騙されて屋上に閉じ込められてる。熊の影(蛙か鳥)でちらちらすると「いたぞ!」って突っ込む。この場面は面白い。
三つ子は熊になるケーキを食べて子熊になってた。ごちゃごちゃするなあ。
呪い
魔女の店を訪ねると魔女はいない。ウィッカーマンフェスティバルに行くから春まで戻らない。
メリダに伝言(電話案内みたい)があって、2回目の夜明けまでに呪いを解かないと熊のままと知る。
あとヒント。運命は変わる。ブライド裂かれた絆を直せ。的なこと言う。
鬼火に導かれ古代王国の跡地に行く。壊れた石像がヒントになる。それは過去のも魔法にかかった人間がいた。昔の王子も熊になっていた。モルデューは王子だった。
母と言い合いになった時に家族のタペストリーを切ってしまう。それを直せばいいんだ!
タペストリー
タペストリーを直すために城へ。一族たちが喧嘩中。
メリダが治める。その姿を見て母(熊)が自由に生きることを認める。
部屋にたどり着きタペストリーを直そうとする。そこに父登場。母熊が見つかり狙われる。母熊は森に逃げる。
メリダはタペストリーを直しながら後を追う。
ラスト

母は森の直立巨石で捕まる。間一髪でメリダが追いつくがモルデューも来る。
バトルが始まる。でも人間じゃ無理。母熊しかいない。巨石にぶつけて下敷きにする。
モルデューを倒すと霊が出てくる。たぶん王子の霊。会釈して天へ。
そして日の出。間に合わなかったように見せて間に合った。人間にもどった。三つ子たちも戻る。良かったね。
モルデューの伝説
モルデューが熊になった経緯がわかる短編アニメ。
森の魔女が語ってくれる。アラジンの始まりみたいなノリ。
メリダで聞く伝説と一緒。実際にはこんな感じか。くらいの内容。
4人の王子がいて長男が魔法で10人分の力をもらう的な。それが熊になる事だった的な。
話を聞いているのがディンフォールの息子のバカ。びびって逃げてた。いいね。
感想

メリダとおそろしの森。なにを楽しめばいい?まだ言ってるよ。
自然はいい。森とか川とか。
あとメリダの赤い髪。あの動きはすごくこだわっている。見所かね。
熊さん。母の熊はかわいい。まだ自我があるから王妃として振る舞う熊。
メリダはディズニープリンセスになる。シュガーラッシュオンラインにも姫として出ていた。
ピクサーの良さがあまりなく、プリンセスの物語に寄ってた。
新しいヒロイン像的な感じ。もっとピクサーっぽい大人が見て楽しめる物語が良かった。
花婿候補たち 考察
メリダが結婚相手の候補は3人。3氏族それぞれの長男。
結局母の考えが変わり自由に恋愛していいって結論になったけど、ぼくの中で誰が相応しいか考える。
マッキントッシュの息子はこの中ではイケメン。鼻が高くてスラっとしている。
マクガフィンの息子は力持ちぽい。無口。しゃべると訛っているのか何言っているかわからない。
ディンフォールの息子はバカ。噛みつき攻撃する時点でバカ。
普通に考えるとマッキントッシュ。見た目はいい。弓の時キャーキャー言われてた。でもプライド高そうでミスに弱そう。
ディンフォールはなし。バカはメリダに合わない。ラストの別れではメリダの手にめっちゃキスしてた。アピールはできてたかも。
ぼくのおすすめはマクガフィン。力持ちは父に系統が似ている。優しそうなのがおすすめ。何言ってるかわからないのも慣れればオッケー。
自己紹介する時にまずマッキントッシュからアピール。メリダは顔を隠してた。でも次のマクガフィンの時は隠してた顔から少し覗いて見てた。これが脈がありそうな描写。だからマクガフィン。
スティーブ・ジョブズ
エンディングでジョブズへの追悼コメントがある。亡くなったあとに公開された映画なので。
こじつけかもしれないが氏族のマッキントッシュはappleのパソコンから取ったのではないか・
メリダは何個かリンゴを食べている。一口かじって投げる。appleのマークではないか。とか考えた。
母と娘
初めの監督ブレンダ・チャップマン。メリダのモデルは彼女の娘らしい。つまりエリノアは監督がモデル。個人的なことを映画にするのはいいこと。
エリノアは優秀。父の暴走を止めている。氏族の乱闘を止めてた。故にメリダには厳しく、対立していた。
熊になったことで会話ができなくなる。それがメリダもエリノアもお互いに耳を傾けることができたんだと思う。エリノアの成長の物語でもあった。
熊になってお互いに気づきがあった。良かった。
まとめ【Brave】
メリダはおてんばで強情で無鉄砲だが勇敢ではない。でも最後には大切なものを守るために勇敢になる。監督が言ってた。
最後のセリフ。運命は変えれない天が決めるから。そうじゃなくて自分の中に運命はある。それを見つめる勇敢さがあればいい。
ブレイブ(Brave)いいタイトルだった。勇敢さについて考えて観るといい。
母と娘の物語。2人が成長していく。母も成長する。そのための熊化だったんだ。熊になったことで対話していく2人。
意外と面白い映画だった。雑に観てもわからない魅力があった。この作品を真面目に観る人あまりいない。だからきっかけになればいいと思って感想書いた。
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