ガリレオシリーズの映画化作品。
観たことがあります。しかも好き。でも観たのは昔の話ですよ。なんとなくいい映画くらいの印象になっていた。
ある日のこと。見たいYouTubeがなくて録画した見たいテレビもない日だった。
サクッとご飯食べて出かけようと思った。そのご飯中(30分くらい)だけテレビを見ようと思った。
容疑者X献身が放送されていた。なんか福山雅治の映画が公開されるから放送してた。
途中から観た。本当に真ん中くらいの時間(10時くらいから)。
なんか新しい気づきがあった。そして思った。「これいい映画じゃね?」
そして今ぼくはこれを書いている。デジモンの映画っぽくに言うと。
ガリレオ
ガリレオシリーズは物理学者・湯川学が物理の知識で事件を解決する物語。
湯川学は福山雅治が演じている。
あと柴咲コウと北村一輝も出ている。
刑事コロンボとか古畑任三郎みたいに犯人はわかっていてトリックを暴く感じ。
ドラマシリーズが放送されて、この映画が公開になった。
容疑者Xの献身 あらすじ
身元不明の死体が見つかる。身元が判明する。富樫。
富樫の元妻に容疑がかかる。元妻の花岡靖子のお隣には石神哲哉がいた。
石神は湯川の大学の同級生で数学の天才だった。
みたいな感じ。
情報
公開年:2008年
監督:西谷弘 ガリレオシリーズの監督はこの人 フジテレビ系の監督
脚本:福田靖 ガリレオシリーズの脚本はこの人 海猿、HERO、とかも。フジテレビ?
【キャスト】
福山雅治:湯川学
柴咲コウ:内海薫
北村一輝:草薙俊平
長塚圭史:富樫慎二
松雪泰子:花岡靖子
堤真一:石神哲哉

石神は数学の天才。湯川が言っている。
数学教師をしている。猫背な男。テンションは低い。
殺人事件
花岡靖子は娘の美里と2人で暮らしてた。そこに元夫の富樫慎二が現れる。
花岡靖子は富樫から逃げていた。富樫は金を無心してくる。勝手にタバコ吸いだす。バカが。
帰ろうとする富樫を美里がスノードームで殴りかかる。キレた富樫を靖子と美里で押さえつけ誤って殺してしまう。
隣の部屋の石神は音で何かがあったと察して花岡靖子の部屋を訪ねた。
「なにかあったんですか?」「ゴキブリ殺したんですか?」「ゴキブリじゃないんでしょ?」
捜査
河川敷で富樫の遺体が見つかる。身元が分からないようにされていたが宿泊場所の情報とかで判明した。
富樫を調べると元嫁の靖子について情報を集めていた。怪しい。
靖子を訪ねてアリバイを聞く。完璧なアリバイがあった。完璧すぎた。
映画を観てた。リトルサンタって映画。つまんなそ。
公衆電話から
花岡親子の捜査が。花岡家から帰る草薙、内海に事情を聴かれる。石神は意外と演技うまい。
石神は公衆電話から指示を出す。盗聴を恐れている。
映画のチケット半券をパンフレットに挟めって指示はすごい。さりげなく見せれる。
「私の論理的思考に任せてください」はかっこいい。「実に面白い」とかダサい。
靖子の「なんで助けてくれるんですか?」に「弁当が買えなくなると困る」もかっこいい。
ネタバレ

冒頭の石神の通勤風景。色々な情報が詰まっていた。
隣の生活音で目が覚める。花を見る。ホームレスがいる。弁当を買う。
花岡靖子は弁当屋で働いている。石神さんは毎回ここで買っているみたいよ。
靖子に話しかけられて何か言おうとマフラーをずらす石神がいい。他の客が来て喋んないけど。
その後、湯川と同じ道を歩くシーンがある。ここでさらに色々わかる。
湯川学
湯川が石神を訪ねる。酒を飲みながら楽しそうに話してた。缶詰しかないとか言って。その後寿司頼んでたぽい。
弁当屋の割り箸を出さない。湯川は泊っていく。
翌朝一緒に行く。もうネタバレだから言うけど、前に石神が通勤してる時にベンチに座っていたホームレスがいない。でも荷物はそのまま放置されている。
石神は「湯川はいつまでも若々しくてうらやましい」と言う。この発言で湯川は石神を怪しむ。数学バカの石神が容姿を気にしてるなんて…恋してる。だか怪しいって。失礼な。
その後、弁当屋に行きたいと湯川が来る。1人で行けや。2人で行くと工藤と言う男が靖子に馴れ馴れしく話しかけている。石神はしかめっ面。
ストーカー石神
ここから石神はストーカーモードになる。電話で意味深に工藤のことを聞く。
靖子は工藤と食事に行っている。これ微妙じゃない?帰宅の靖子を石神は見つめる。
石神は工藤の調査をする。車で追いかけて素性を調べる。
二人が会っている写真を撮り、脅迫めいた手紙を工藤に渡す。靖子は手紙を見て驚愕。ドン引き。
靖子は石神に不信感を抱き電話になかなかでない。
電話の内容は封筒を2つ入れたこと。もう連絡を取らないこと。
石神、自首する
石神が富樫殺害で自首する。証拠は家にある。どころか家の壁にマイクを仕込んでストーカーのように振る舞う。
工藤が現れて自首することにした。裏切られたからだとか。
犯人は石神ってことで捜査は終わる。
靖子は思う。なぜ警察は事件と関係ない日のアリバイを聞いてくるのか。
単純なきっかけ問題
【幾何の問題のように見せて実は関数の問題】
トリックは簡単。富樫の死体は別の人物の死体だった。通勤の時にベンチにいたホームレス。
石神が殺して殺害した日をずらした。靖子と美里が映画に行った日に決行して完璧なアリバイを作った。
だから花岡親子は事実をしゃべるだけでいい。嘘をつく必要がない。
もし富樫の遺体とすり替えたとバレても、その頃には石神は罪を認めていて事件は終わっている。
慟哭

ラストシーンが泣ける。
石神は罪を認めて移送される前に靖子が登場。一緒に罪を背負うと言う。よくここに来れた。
それで石神が号泣。「どうしてぇ!」いままで感情を出さなかった分すごい発散。泣けた。
石神の手紙朗読をバックに回想が入る。これがいい助走になってさらに泣けた。完。
感想

石神の献身。泣けるぜ。
殺人までして花岡靖子を守った。その動機は挨拶してくれたレベルのことだった。
こうやって書くとヤバイストーカーぽくなるけど見ていると違う。いや。堤真一だから許されるのか?
石神は天才。だから深読みしてしまう。
すべて計算なのでは?
湯川が登場してから石神が変わった気がする。
湯川が石神を疑うきっかけになった「湯川は若々しいなぁ」も計算で言ったのでは?湯川が警察と繋がっているのを知り、自分に捜査の目を向けさせるための布石。
一緒に弁当屋に行って工藤を睨むのもわざと見せたと思う。演技派ですね。
その後は靖子に嫌われるように行動。要はストーカー行為。計算だとしても泣ける。
登山シーン

登山シーンいらね。もっと言えば最初の実験シーンもいらね。なんだあれ。
雪山を登り湯川がピンチに。石神は放置して湯川を消すのでは?みたいな。いらね。
もっと言うと内海と湯川の関係もいらない。これは個人的に。
「友人として聞いてほしい」「友人ですか?」みたいな。いらん。
でも内海が目ざとく石神と湯川が同じ大学だと気づいたから事件が解決できた。と言ってもいい。
四色問題

平面、または球面上のどんな地図も隣同士が同じ色にならずに四色に塗り分けられるか。って問題。
隣同士が同じ色になってはならない。ってこと。
学生時代にこの問題がきっかけで石神と湯川は仲良くなった。
石神が自首して捕まった時に、天井を見て点と点を結んでなんか色付けてた。このシーン良い。
すぐあとに研究室で湯川も天井見てるけど色ついてない。2人は似ているようで同じ色ではなかった。
靖子との関係でもあって、隣人の靖子に恋してはならない。一緒に有罪になってはならない。
そんな意味があると思います。同じ色になってはならないってすごい。
泣ける

石神が自首してから靖子が手紙を読むシーン。てか手紙が泣けるんです。
工藤のこともいい人だと書いてある。幸せになる確率を高めるって。
靖子への感謝が書いてある。
その後に石神が移送される時にまた感謝の手紙が流れる。
石神は靖子に出会う前、自殺しようとしてた。そこに引越しの挨拶にきた花岡親子。
その後弁当屋の前で声かけてくれた。美里が道で挨拶してくれた。ゲームしている声を聴いてた。
それくらい。靖子だけじゃなく美里にも感謝しているのが石神らしい。実際2人に救われている。
公衆電話から指示してる時に少し嬉しそうにしてたのも思い出して泣ける。
このフリがあってのラスト。泣けるでしょ。
最後に
登山シーンはいらないと思ったけど1個好きな所があった。
山小屋で湯川が「君が友達だからだ」に対して石神が「僕に友達はいないよ」これはいい。
石神の完璧な犯行、隠蔽。湯川が靖子にすべてを言ったことで靖子が自首してしまう。湯川のせいだ。
数学の天才でも愛は計算できなかったわけだ。ダサいこと書いた。
この事件は湯川より加賀恭一郎(東野圭吾の別シリーズ)の方がいいのでは?と思ったこともあった。
この映画は石神が主人公。だから助演は湯川の方がいいと気づいた。
湯川さん。いつもみたいに壁に数式書かないのですか?あのシーン嫌い。
ぼくは石神の物語だと思って観る。これからも。お気づきの通り、石神のことしか書いてません。ぼくの感想。
コメント