原題:Ratatouille 2007年公開 112分 ピクサー・アニメーション・スタジオ
Ratatouilleはフランス南部の煮込み料理ラタトゥイユ。郷土料理だって。Rat(ネズミ)が入っている。
この映画は人気がある。ディズニー+のランキングでいつも上位にいる。観たことはある。でもあまり好きではなかった。
先日、風邪をひきまして。ずっと横になっていて色々見てた。その時久々にレミーを観た。
ふつうに面白い。でも好きになれない理由がある。今どう思っているのか感想を記す。
マジでただの感想。
あらすじ

ネズミが料理に憧れる。鼻が利くしセンスはあった。
ひょんなことからフランス料理店に流れ着く。
人間と知り合い、協力して料理を作るようになっていく。ネズなのにー。
舞台はフランス。
情報
監督:ブラッド・バード Mrインクレディブルを監督した人。元は違う人が監督だった急遽変更になった。
声優は色々。リングイニと言う若者の声が佐藤隆太。
第80回アカデミー賞長編アニメーション映画賞を受賞。ピクサーは大体取っているよ。
結論【ネタバレなし感想】

僕がレミーのおいしいレストランが嫌いなただ一つの理由。
ネズミが大っ嫌いなんです。レミーは頑張って料理している。えらい。でも無理。レミーが作った料理を食べたいと思わない。美味しそうに感じない。ネズミが作ったから。
ミッキーマウスも少し気持ち悪い。ハム太郎も無理。そんな感じ。
逆に言うとネズミでも夢を追いかけていい。って言うすごいいい物語ではある。
個人的な感想はネズミだから無理って結論。
レミー
レミーは主人公のネズミ。味覚と嗅覚が発達している。この映画のネズミは鼻がピンク。きもい。
兄のエミールはバカ。お父さんが群れのボス。レミーは鼻が利くから毒を判別できる。から毒見させられる。
レミーは青色系だからマシだけど、エミールは赤色ぽい。きもい。
家に侵入してテレビや本で料理を学んでいる。太った料理人のオーグスト・グストーを崇拝している。
チーズとイチゴを一緒に食べて「う~ん」とか言っているからすごい。絶対に合わない。
物語の始まりは本を持って逃げるレミー。「これが僕」から始まる。
レミーが住んでいた家のばあさん
頭おかしい。ネズミは気持ち悪い。でも銃をぶっ放すのはイカレテル。
家でレミーを見つけて銃で撃ちまくる。もし当たったらネズミが吹き飛ぶ。グロテスク。
当たらず屋根を撃ちまくる。屋根が抜けるとネズミの大群。おえ。
ネズミの大群を見るとガスマスクをつけて毒ガス攻撃になる。がんばれ。
ネズミどもは逃げるがレミーははぐれて一人パリに行く。
意外とグルメっぽいばあさんで調味料が豊富な家だった。
オーグスト・グストー
オーグスト・グストー。料理人で最年少で5つ星を獲得。「誰でも名シェフ」の著者。亡くなっている。
レミーは逃げる時にグストーの本を持ち出していた。
本のグストーが話しかけてくる。幽霊的な感じ。
レミーが食べ物を食べようとすると「盗むな」って言ってくる。想像なのに。
結果的にレミーはグストーの店に行きつく。いまは3つ星になっている。
リングイニ
グストーの店に新人がいる。それがアルフレード・リングイニ。
雑用として働くが要領が悪いというかバカ。いきなりスープひっくり返して勝手に味付け。
レミーが見ていて「ダメだよ」レミーがスープの味付けをする。それが絶賛される。
リングイニはレミーがやったことを知って、言葉も通じる。だから料理を教えてもらおうと協力する。
ちなみにレミーがスープの味付けをするまで厨房内を行ったり来たりするアクションがあるけどいらない。ネズミが厨房をウロチョロするアクションシーンいるか?
レミーのおいしいレストラン【ネタバレ】

どうでもいい話。レミーがスープの味付けをするシーン。手を水滴で洗ってから調理をするけど、初めの3個くらいは手を洗う前に入れてた。
あとリングイニの靴は赤いコンバースでオシャレ。意外とあごひげある。
さすがに堂々とは調理できないからリングイニの頭に乗り操作する。
髪を引っ張ると動かせる。リングイニはいいラジコンになった。調理中は帽子をかぶればバレない。
リングイニは使えないけどネズミに優しかった。それは良い所なのかもしれない。
敵役
グストーの店の料理長スキナー。背の小さい人。グストーの死後2年間相続者がいないと店はスキナーのものになる。
グストーの名前を使って冷凍食品を売って儲けようとしている。
ただリングイニはグストーの息子だった。スキナーはリングイニとグストーの関係を隠蔽しようとする。
しかもリングイニがレミーとつるんでいるのに気づく。目ざとい。
結果的には手紙(関係が書いてある)が見つかって店はリングイニのものになる。
レミーが手紙を見つけて追いかけっこ。このアクションいるか?
批評家
批評家のイーゴ。グストーの店を酷評して星を奪った男。
レミーのおかげで店が評判になると「さて、そろそろ酷評するか」とは言ってないけど店に訪れる。
なんか偉そうな感じ。私が評価してやるぞって感じ。
この映画のクライマックスはこの人に料理を食べさせること。
その料理がタイトルでもあるラタトゥイユ。食べて過去を思い出す。
それでレミーのファンになる。ラストにはレミーの店ができていて協力してくれた。
ネズミ

最後の営業で店のスタッフにレミーが料理の指示してたと告白。
みんな去っていく。コレットだけは戻ってくるけど。
ピンチの時、レミーの仲間ネズミたちが助けてくれる。これが衝撃。
調理の前に洗浄機に入っていたけど。絶対に客に出す料理かじっているよ。
リングイニは接客を頑張っていた。ローラースケート履いて縦横無尽。ウケる。
衛生局の職員が偵察に来る。ネズミが料理しているのを目撃。縄でぐるぐる巻きにされる。これ冷静に考えると怖い。一生のトラウマ。
ちゃんと営業停止になっていたよ。正義は勝つ。
感想

いい映画だった。面白い!わくわくするよね。ネズミ以外は。
でもじゃあ誰ならいいのか。虫も嫌だ。猫でも無理。犬でも嫌ね。
て考えるとネズミが適任か。嫌われていて料理する意外性で言えばこいつか。
無駄なシーンがある。厨房をウロチョロとか手紙追っかけるのとか。思うにピクサー映画で112分は少し長いと思う。
いまのピクサーなら100分くらいにするね。きっと。
天敵
レミーは厨房で見つかってしまう。スタッフたちが武器(調理道具)を持ち戦闘態勢。
ネズミが見つかると店は営業停止になる。天敵ネズミ。
そのネズミが料理をすると言う矛盾が見所。「誰でもシェフ」とはいうけどまさかのネズミ。
レミーは仕事終わりに外で一杯やっていると影が映る。ナイフを持ってビビっている。お前はネズだろ。
群れと再会した時に親父が教えてくれる店。ネズミの死体が吊るされている。ちょっとショッキング。
町で見つかってもすごい嫌われてた。ぼくがかわいそうって思うくらい。
料理シーン

この映画の魅力は料理。スープ作るのも楽しそうだった。
次に作るのは肉料理。みたいなやつ。グストーの失敗作。レミーはアレンジして出すと大好評。
スペシャルって名で注文入りまくる。
この時に思ったレミーは料理人に向いている。やはり料理人はいっぱい作ることにやりがい感じないと。
レミーはうまいものが好きなのは知っているけど、それって1皿分だけ作れば満足できる人もいる。料理好きってそんなもんだろ。職業にするなら大量に料理できないといけない。レミーはできる。
あとラタトゥイユの調理がきれい。同じ大きさの野菜をきれいに並べて。やるじゃんネズ。
評論
この映画で一番好きなシーンはイーゴの評論。
ラタトゥイユ食べてレミーに会うまで待っているところから好き。
長い評論であんまり覚えてないけど良いこと言っている!
誰でもいいシェフにはなれない。でもどこからでもいいシェフが生まれる可能性がある。っ的なこと言ってた。
これは太ったシェフのことを否定しているようでレミーを称賛している。
やっぱりイーゴは公平だ。いいキャラ。もしかしたらグストーは過大評価だったのかもしれない。イーゴが言うなら。
まとめ
僕はネズミの作った料理と喫煙者が作った料理には金出さないよ。
この映画はレミーの語りから始まる。サンセット大通りみたいな感じ。
どこで語っていたのかは最後に明らかになった。自分の店だった。どうやら店の屋根に家族たちと住んでいる。のかそこで食事している。
あとイーゴが来ていてデザートを聞かれた際に「驚かせてくれ!」も好き。
まとめるとネズミは嫌い。これは変わらなかった。ネズミが語る物語って構造は好き。イーゴのキャラ変も好き。
ってこと。夢を諦めそうな人とか観ればいんじゃね。
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