原題 Inside Out 2 アメリカ映画 2024年 96分 ピクサー映画
前作インサイドヘッドが2015年公開 9年ぶり(!)
作中では2年後 13歳になったライリーの頭の中のお話
続編はつまらない!とか。1の方が良かった!とか。あるでしょ?映画なら。
安心してください。面白いですよ。
2年経ったライリーのことを、感情たちの奮闘を、楽しんでもらいたい。ネタバレしてます。
インサイドヘッドとは
インサイドヘッドは擬人化した感情たちが奮闘する物語。
舞台は少女の頭の中。名をライリーと言う。
感情は5人いて喜び、悲しみ、怒り、嫌悪、恐れがいる。
ライリーは転校して精神的に不安定になる。その時の頭の中で色々起こるのが1の話。

夢制作スタジオ
インサイド・ヘッドとインサイド・ヘッド2の間に物語あり。
ライリーの夢制作スタジオ。ミニシリーズで大体20分が4本ほどの長さ。
ディズニー+で配信されている。

インサイド・ヘッド2【あらすじ】
高校入学を控えたライリー。
思春期を迎えて新たな感情たちが登場。それで頭の中がぐちゃぐちゃになる。
アイスホッケーのキャンプに参加。憧れのチームメイトや親友たち。
チームのメンバーになりたくて、周りに認められたくて、奮闘する。
感情
感情は5種類。ヨロコビ、カナシミ、イカリ、ムカムカ、ビビリ。
今回から新しい感情が登場する。きっかけは思春期。
新しく加わるのは4つ。
- シンパイ (Anxiety)
- イイナー (Envy)
- ダリィ (Ennui)
- ハズカシ (Embarrassment)
5つの感情
いきなりアイスホッケーの試合が始まる。
実況しているヨロコビ。試合が楽しいからでしょう。
試合が始まるとイカリが張り切る。試合に勝つには怒りの感情は必要。
ビビリが備品のチェックをしている。相手選手とぶつかりそうになると避ける。ライリーの安全担当。
マウスピースを付けるも他人のマウスピースを付けてオエってなる。ムカムカの感情。
ライリーが反則をする。反則すると少し退場になる。カナシミがえーん。
5つの感情がライリーを助けている。
ライリーは成長した。背が伸びて、歯を矯正してる。
ジブンラシサの花
性格の島。面白いのは家族の島が小さくなっている。友情の島が大きい。
性格の島は思い出でできている。その下に伸びる線。精神の下には思い出が信念を強い思いや考えを作っている。
自己認識。自意識。
色んな信念が集まって花になる。それが【ジブンラシサの花】。はじくと「私はいい人」と言う。
ヨロコビは悪い記憶は記憶の外れに吹っ飛ばして、良い記憶だけ地下に行って川に置く。その川から線が伸びてジブンラシサの花の養分になっている。
思春期アラーム
試合後にアイスホッケーキャンプに誘われる。スカウト的なこと。
喜ぶライリー。だか不安そうでもある。
その夜に音がする。感情たちが指令室にいくとアラームが鳴る。【思春期アラーム】である。
そして工事が始まる。ライリーが目覚めると情緒不安定。過剰に反応する。
指令室は大きくなり新しい感情が増えた。
新しい感情
キャンプへ向かう。車の中で友達(二人いる)のリアクションがおかしい。
高校でも一緒にプレーしようと言うと微妙な反応。ムカムカが推理。
すると友達のムカムカも推理。ムカムカはこういう時に使える。
2人は違う高校に行くことが判明した。ショックのライリー。これからキャンプなのに。
憧れの選手がキャンプに来ている。彼女と仲良くなるか、友達と思い出を作るか、迷っていく。
そこに登場するのが新しい感情たち。シンパイが仕切り危機を脱する。
秘密の保管庫
シンパイはヨロコビたちが邪魔なので瓶に入れて追放する。
秘密の保管庫に入れられる。
そこにはブルーフィーと言うアニメキャラがいた。他にもランスと言うゲームキャラもいる。
好きだけど好きって言えないキャラたちが保管されていた。
クライヒミツと言うデカい巨人もいる。これが最後にライリーの秘密を教えてくれる。
この3人のおかげで簡単に脱出する。
意識の川
シンパイがジブンラシサの花を記憶の外れに吹っ飛ばす。ヨロコビたちは花を回収して指令室に戻ろうとする。
そこに行くために意識の川を下ることに。
意識の川は考えたことが流れてくる。お腹減ると食べ物(ピザ)が流れ、嫌いなものを食べると嫌いなものが流れる。
ブロッコリーに乗って外れを目指す。
カナシミは指令室に戻る。回収後にみんなが戻るために先に行く。
皮肉の裂け目
ライリーはチームのみんなと話す。周りは年上が多い。
音楽の話になって好きなバンドを言う。言って恥ずかしくなる。少し子供っぽい歌手なのかな。
恥ずかしいライリーはダリィのアイデアで少しバカにした言い方をする。
皮肉を言う。すると意識の川は崩れる。皮肉の裂け目で谷ができた。
面白いのは皮肉の裂け目を挟んで話すと嫌な感じで伝わる。ヨロコビたちが裂け目の向こうの作業員に叫ぶ。
皮肉っぽいく伝わる。作業員は無視。ムカつく奴らだってお互いに言う。
イマジナリーランド
イマジナリーランドを抜けて進もうとする。
前とは変わっている。クラッシュモア山という推しの顔の彫像。噂の工場。
枕の砦がある。覗いてみるとシンパイが指令を出し、最悪の想定をしていた。
作業員(豆みたいなの)がいっぱいいて紙に書く。それをスクリーンに映すと色々な想定が映る。
まあ色々と想定はするわな。でもライリーは寝れない。
ヨロコビたちで良い想定を出しまくる。ポジティブ演説してみんなポジティブ。ポジティブ想定になる。
警備員がきてヨロコビたちは逃げる。将来の職業パレードの風船をパクって空に逃げる。そのまま外れに向かう。
アイデアの嵐
ライリーはキャンプ中にコーチの手帳を盗み見る。そこには実力不足って書いてある。
慌てるライリー。てかシンパイがテンパる。コーチを認めさせるためにアイデアがいる。
色々考えることで嵐が起きる。アイデアの嵐。電球が降ってくる。電球はアイデア。
ヨロコビたちは空。嵐に巻き込まれる。ヨロコビは叩き落す。
嵐から脱出するためにデカいアイデアに掴まる。
その後ビビリのパラシュートで着地。外れを目指す。
ライリーについて
ライリーに起こっていることを説明。
まずアイスホッケーのキャンプに誘われる。入団試験みたいな感じ。友達たちも一緒。ただ友達たちは別の高校に行く。だからキャンプは思い出作り。
ライリーの憧れの選手がいて、このキャンプで結果出してチームに入りたい。
キャンプが始まると友達とは行動しない。この先の高校生活のために憧れの人やそのチームメイトと行動を共にする。
コーチの手帳には選手の評価は書かれている。手帳を盗み見ると良くないことが書いてある。
キャンプの試合で活躍すればメンバーに選ばれる。前髪を赤くして(チームカラーぽい)試合に臨むライリー。
【ネタバレ】感想
ライリーは張り切って試合に臨む。
ゴールを決めたくて(憧れの人は2回ゴールした実績)チームプレイをしない。
仲間から奪ってシュートしたり。周りが見えなくて友達と激突する。ペナルティで退場しているとパニック発作になる。
深呼吸をして落ち着くライリー。友達に謝り和解。楽しくプレーをするのだった。
ライリーの頭の中でなにがあったのか。ネタバレする。
ジブンラシサの花【その2】
試合に臨む前に新しいジブンラシサの花ができる。シンパイが頑張って作った花。
花は「私はダメ」と言う。めちゃネガティブ。テンパるシンパイ。
ジブンラシサの花(前の)を見つけたヨロコビたちは、司令部に戻ろうとカナシミと連絡を取る。
シンパイに見つかって戻る管を壊される。戻れなくなる。
ライリーは試合で頑張っているが頭では「私は全然ダメ」って思っている。
敵チームにいる友達A(アジア系の)とぶつかる。退場!ペナルティボックス。
パニック発作
ヨロコビたちがジブンラシサの花(その1)を見つけた場所は悪い記憶の山になっている。
これを吹っ飛ばして雪崩を起こして帰る作戦に。雪崩をなめてる。でもアニメだから。
悪い思い出に乗って指令部地下までたどり着く。
ライリーはペナルティボックスで呼吸が荒くなりパニック発作になる。
思うにヨロコビたちが色々な記憶を大量に指令部にもってきたからパニック発作になったんじゃね?とか思う。
シンパイはテンパってすごい早く動き指令する。分身の術レベル。嵐になる。
重圧かけすぎ。だからパニック発作になったんだよ。
ジブンラシサの花【その3】
ジブンラシサの花を抜こうとしているが抜けない。シンパイの暴走のせい。
ヨロコビたちが到着。ヨロコビがシンパイを説得する。
「ライリーらしさはあなたに決められない」と言う。よく言うわ。
シンパイをはがしてジブンラシサの花(私はダメ)を抜き、ジブンラシサの花(私はいい人)を付ける。
でもパニック発作は止まらない。シンパイが反省する「ライリーは決めれないよね」ヨロコビにブーメラン。
自分も同じことしてたことに気づき花(私はいい人)を抜く。新しい花が咲く。
花は言う。「私はわがまま」「私はやさしい」「私はダメ」「私はいい人」ライリーの気持ちが溢れてくる。
その花を抱きしめるヨロコビ。それに続く感情たち。
グラウンディング
ライリーは深呼吸をする。ベンチを触り、耳を澄ませる。
グラウンディングと言って感覚に集中して落ち着く方法。
気が付くと友達が心配してきてくれる。ライリーは謝罪。別の高校に行くことがショックだったと言う。
友達と仲直り。窓の外の光を感じるライリー。
指令部では机から黄色い光が。カナシミが「ライリーが呼んでる」とヨロコビに言う。
試合に復帰して楽しそうにプレーするライリーであった。
ラストシーンとおまけ
高校でライリーはキャンプにいたメンバーと楽しそうに話している。
その日の2時に加入メンバーの発表がある。スマホに合否が来る。
友達とは今も交流がある。いつまでもつか。
感情たちがライリーの好きな所を言う。良いこともあれば悪いところも。でもその全部が好き。
ロッカーの鏡を見るライリー。スマホには通知。微笑むライリー。
【おまけ】クライヒミツが秘密を教えてくれる。忘れたわけではないけど、自分でチェックして。
【まとめ】感想
ライリーは成長した。悩みの種類が変わった。
正直、今回のライリーを見てると恥ずかしくなる。自分の思春期の痛さとか思い出す。
思春期がテーマなら、家族のこと、異性のことをやりそうなのにスポーツキャンプにしたのは良い。
年上の先輩についていく、ダサいと思われたくない感じ。あと友情。なんかライリーぽい。
複雑な感情
ヨロコビは喜びの感情(知ってるわ)。でも今回はヨロコビが色々な感情になる。怒ったり泣いたり。
他の感情たちも色々。イカリが優しかった。カナシミは勇敢だった。
思春期で感情が複雑になっているから、みんなシンプルな感情じゃなくなっている。
ヨロコビが言っていた「年を取ると喜びの感情は減るのかもしれない」はドキっとした。
シンパイ、イイナー、ハズカシ、ダリィ、ナツカシ
シンパイは先の想定ができる。想定できれば不意な出来事に強くなる。思春期には必要。
でも今回みたいに暴走するとただのネガティブになる。最後にはヨロコビは椅子に座らして茶を飲ましていた。これぐらい余裕にさせないとダメだな。
イイナーって思えるとチャレンジできる。憧れることで向上心になる。思春期には必要。
でもこの世はSNS時代。ほどほどがいい。
ハズカシは基本味方だったと思う。てか敵でもなかった。意外と効果がわからない。最後にテンション上がって叫んでいた。それはうれしいこと。絶対に思春期にはいる。
ダリィ。こいついるか?でもいる。いらない感情はない。ライリーが親に「キャンプどうだった?」って聞かれた時に
「良かったよ」の一言で片づけた。スルーするスキルが身に着くかも。頑張りすぎると疲れちゃう。必要だった。
ナツカシってのもいる。昔のことを話したそうにやってくる。大体みんなに「まだ早い!」って言われて帰っていく。
思春期にはいらないけど、登場したこと成長してきた証明なのかな。
っていう個人の感想。
泣けた
シンパイの暴走を止めたヨロコビに刺さるブーメラン。ここはジーンとくる。
でも前回もそうだった。ヨロコビが気づくのは知っている。
その後に新しいジブンラシサの花が咲き、ライリーが色々な気持ちを言う。それを抱きしめる感情たち。
これは泣く。前に映画館で観た時は、涙ツーだったけど。見直したらティッシュでふきふきになった。
窓からの光を感じてヨロコビを呼ぶライリー。これは感動ですね。
成長して大人になると単純に感情を出さない。悲しみながら怒ったり、心配しながら喜ぶ。ってことなのか。
インサイドヘッドを見るとライリーが好きになる。頑張る感情たちを見ると、なんだか、少し自分のことも好きになる。なんでかなぁ。

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